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歯の軸の関係でラバーダムを一時的に外した1ケース

基本的には私は「根管治療=ラバーダム」はマストだと思っています。

  

ただし、歯の位置などの関係からラバーダムを付けることで

道具の制約が大きく出てしまい、ラバーダムをしたが故に治療ができない歯もあります。

  

そんな時患者さんに説明して、一時的にラバーダムを外して治療を行います。

 

親知らずの影響で歯ぐきの下に大きな虫歯が隠れています。

2017 EEdental YY 1(1).jpg

 

上から見ると

2017 EEdental YY 1(2).jpg

一見問題ない歯のように思えます。

 

この歯は親知らずに押されて歯の軸が遠心傾斜しており

ファイルが全然根管口に入っていきませんでした。。。

かなり口の奥から入れないと入らない。 

 

この場合の解決法は

1、ラバーダムを外す

2、歯を歯茎よりまで一気に削ってしまう(この場合ラバーは外さずすむと思います)

の2択です。

 

今回は患者さんに説明して2を選択しました。

1を選択すると、最後クラウンで修復しないといけないので・・・

 

個人的には歯の中に次亜塩素酸Naを入れておけば数分程度ラバーを外しても問題ないと割り切っていますし、

自分でも2の方法を選択すると思います。

 

歯の治療は歯科医師毎に考え方が異なりますが、

私はまず自分が取るであろう選択肢を患者さんに提案しているつもりです。

 

最後の決定権は患者さんにあるものですから、もし1の選択肢がよければ1の治療を選んで頂ければいいと思います。

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