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太いメタルポスト(金属の芯)はいるのか!?
- Posted by: eedental
- 2017年3月24日 09:18
- 歯内療法日記
久しぶりに来院された患者さん
以前初診で来院された時は
大きな病変があり、腫れた時に歯ぐきを押さえると血が出てくる。
また物を咬むと1~2年前から違和感があった。
話を聞いてみると既に2回根管治療をしているものの調子が悪い・・・
レントゲンを撮ってみると、一番太い根に大きな病変がありメタルポストの残留が見えます。
推測でストーリーを作ると、
1回目の根管治療後、太くて長いメタルポストを入れる。
2回目の根管治療でその太くて長いメタルポストが外せず膿の原因である根の掃除ができず治療を終了
先日、歯内療法検討会で支台築造の講演を聞いてきましたが、
健康な歯が残っていればこんな金属のポスト入れなくてもいいのですが・・・
現在はレジンの接着もある程度確立してきており、抜髄であれば土台はレジンで蓋を作るだけで十分ですが・・・
↑補綴歯科学会から
21世紀になぜ太い金属の芯をいれるのか!?
太い金属の芯はこのように再治療の妨げになります。
またこれを外す為には更に歯を削る⇒歯の弱体化に繋がり⇒歯根破折の可能性が↑
何一ついいことないのに。。。
とは言え、この歯を治す為には金属の芯を外さない限り根管治療できないので
顕微鏡下で見ながら5分程度で除去していまいました。
1年後5か月後
膿と出血の原因であった口蓋根の病変も綺麗に治癒してくれ
全く出血や違和感はないそうです!(・ω・ )
私としては、
次のやり直しの治療のことまで考えた補綴設計は考えるべき時代だと思って処置させてもらっています。
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