Home> マニアックレジン > 非侵襲性歯髄覆罩(AIPC) 矯正期間中の虫歯リスクの高さ
非侵襲性歯髄覆罩(AIPC) 矯正期間中の虫歯リスクの高さ
- 2018年6月 8日 09:11
- マニアックレジン
大学生の患者さん
矯正終了後に入れていた保定装置の影響で・・・
前歯8本が虫歯に。。。
レントゲンで見ると、
中でも大きそうな虫歯の歯が2本!(右下1 左下3)
以前、お母さんが患者さんで
「この状況だと先生しか頼る人がいない・・・」
とのことで治療させてもらいました。
まだまだ若いということで、
虫歯の大きな歯は非侵襲性歯髄覆罩(AIPC)で歯髄保存を行うと説明
AIPC(非侵襲性歯髄覆罩)のガイドライン
http://www.hozon.or.jp/member/statement/file/aipc_guideline.pdf#search=%27aipc+%E6%AD%AF%E7%A7%91%27
この方法、象牙質形成が期待できる若い患者さんに行いはじめてます。
このケースで3ケース目
メリットは、
神経が守れる確率が比較的高い方法です。
直接覆髄法より成功率が高いとされています。
デメリットは、
2回治療が必要になる⇒治療費が2回分かかる
術前⇒術後 *全てマイクロスコープ下で治療を行います
虫歯の取り残しなく⇒精度よく詰める そして神経は守る
治療回数:2回
左下3はAIPCを行い神経の保護
*9か月後にリエントリー予定
レントゲン
とりあえず、症状もなく経過は順調です!
今回特に大変だったのが過去に治療したレジン部位
レジンを外すと虫歯が全く取れておらず、その上にレジンがモッサリ詰めてあり・・・
他の部位の虫歯よりはみ出したレジンを外すのが大変でした。
患者さんに知っておいてもらいたいのは、
歯科治療は治療しても元の状態に戻せている訳ではありません。
治療と言っても
大きな段差/隙間があったり、虫歯が残っている場合もあります。
いくら患者さんが歯磨きを頑張った所で。。。il||li(つд-。)il||li
予防の有名な先生も
「予防歯科とはきちんと治療ができての前提」と話されていたのが印象的でした。
つまりきちんとした治療を受けて患者さんが歯磨きを頑張り、
歯科医院で定期的にチェックを受けるというのが予防歯科です。
治療が丁寧かの先生の見分け方「基準」は
『麻酔が上手に痛くないようにしてもらえるか!?』
患者さんが先生の技術評価をできる1つの目安かと思います(・Д・)!
*麻酔が痛くても上手な先生はいますが、麻酔の上手い先生は何をしてもだいたい器用に治療ができます。『痛くない麻酔』も技術の1つですからね!
さて、大学生の患者さん
次回上の前歯の虫歯を治して一端治療は終了後で
9か月後にリエントリー*を行います!(・ω・)ノ
*AIPCで治した虫歯の大きな場所の再治療
- 購読
- Powerd By