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歯内療法日記: 2024年8月アーカイブ

大きな根尖病変は治ったのだが歯が折れた... 再び保存治療!

以前ブログにさせてもらった患者さん

外科的歯内療法を併用した歯の治療 - EE DENTAL_Blog 

2024 EEdental MAM (1).jpg

大きな病変があり、近医の先生から膿が止らないとのことで紹介を受けました。

 

根管治療だけでは膿は止まらず、外科的歯内療法を行い歯の保存を行いました。

2024 EEdental MAM (2).jpg

 

1年後綺麗に治ったので、かかりつけの先生の歯科医院に戻って頂きクラウンを入れてもらいました。

2024 EEdental MAM (3).jpg

 1年でかなり綺麗に骨が出来ています。

 

ところが。。。

 

先日、歯が折れかかりつけの先生に診てもらった所

EEデンタルで相談した方がいいとのことで、再来院 

2024 EEdental MAM (4).jpg

診せてもらうと、  

ファイバーコアを入れていたのですが、それがぽっきり折れてました。

 

患者さんに聞くと、「パン食べていたら折れた」とのこと

やはりフェルール(歯茎の上の健康な歯がないもの)の無い歯は弱い!

  

たまにあるのですが、患者さんはパンは柔らかいイメージがありますが、歯科の世界ではパンは固い食品に入ります。(特にショクパンのみみ、ハード系のパン)

ファイバーコアと言っても、レジンコアより少し強いぐらいで無理させると折れます。。。 

 

歯の強度に関係するフェルール 

非常に大切な部分なのですが、これを失う理由は、「歯科医師の治療・・・」

*だから頻繁に治療を受けてはダメ!なんです。

 

特に大きくフェルールを失うのは、再治療の際の土台の除去

 

個人的には根管治療後クラウンまで担当させてもらうことが多いので、根管治療を行う際にはこの部分は何としても保存させたいと思っています。

色々な道具を駆使して残っているフェルールを死守します。

 

根尖病変(膿)を治した後のことまで考えておかないと長くは使えません。

 

 

今回のファイバーコアが折れてきてしまった歯、せっかく保存出来たのに歯を抜くか!?

   

患者さんにはまた、もう1回ファイバーコア作って歯を保存させる提案をしました、

ただし、また同じように咬むと折れると思うから見た目だけ!の歯になる感じ

食事の際に物を噛み千切る際にはずらしてこの歯を使わなければ残せますが!?と説明し

 

もう一度ファイバーコアを作り直しました。

一応3年の保障期間中だったので、土台に関しての費用は0円、仮歯代を5,500円頂きました。

*この他、再初診代11,000円がかかりますが、以前ブログにさせて頂いたので初診代は0円 となります。

**クラウンは私は作っていないので、またかかりつけの先生に作ってもらいます。

  

今回のケース本歯はすぐには作らず、半年後にレントゲンを撮って経過をみてから本歯の検討となりました。

 

経験上、前歯はフェルールのない歯で物を噛み千切ろうとするとたまにファイバーコアが折れます。

患者さんの分からない、見えない部分の歯質の残存量というのは歯の長期保存にとって非常に重要です。

根管治療をやり治す度に健康な歯質は大きく失われるので、神経治療はなるべく1回目の治療(抜髄)をきちんと受けるべきです。

 

逆に奥歯はフェルールなど無くても、殆ど土台が折れてくることは殆どありません。

もし前歯の神経を取って、2回根管治療を受けていればその歯では積極的に硬い物は咬まない方がいいですからね!

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抜歯適応!? 今回は抜かずに使えるまで使う!?

ここ10年以上、ホームページやブログのアクセス解析など見ていないのでアクセス数も分からず

好き勝手書いていますが、意外とブログは読まれているということに気が付きました。

(メールでGRヤリスブログ読んでいますとか(笑)) 

  

後患者さんの中にはかなりブログ読みこまれている人もおり

「それブログに書いてありました!」など

このブログを読まれている方は

説明が少なくて済んでおり楽させてもらっております。

 

ですので今更このようなネタを書かなくてもいいかもしれませんが、一応

  

患者さんは、歯科と言えば全て同じ基準でどこの歯科医院でも同じような治療が受けられると思っている方がおられますが、これは全然違います。

1つ例を上げれば、「歯を抜く判断」これは先生毎に大きく違いがあり、A先生が抜歯と判断した歯でもB先生は保存できると判断することがあります。

今回はその一例

患者さんは40代女性

一度全体的に診てもらいたいとのことで来院

 

左下のレントゲンを撮ると、親知らずが横向きに生えておりその影響からか歯茎の下に大きな虫歯。。。

2024 EEdental MYO (1).jpg

過去に一度神経を取る治療をされたそうなのですが、小さな女性で開口量も少なく、治療の難易度が高すぎる為、先生も出来る範囲での治療となったのでしょう(推測)

   

レントゲンを見て多分70~80%ぐらいの歯科医師は抜いた方がよいと判断するのではないでしょうか!?

ただ、個人的には縁下の虫歯は難しいですが保存出来ると思っているので

「使えるまで使いますか!?」

みたいな感じで残す治療を勧めることがあります。

   

根管治療を行い

2024 EEdental MYO (2).jpg

 この状況だと、クラウンにしてもレジンで詰めてもさほど寿命に差は出ないだろうと、レジン充填で補綴しました。

  

しばらく経過を診て

術後1年

2024 EEdental MYO (3).jpg

 

術後2年

2年予後まで見て腫れや痛みもなく、問題なさそうなので終了! 

  

 

先日来院されたので、どうなっているかレントゲンを撮らせてもらいました。

 2024 EEdental MYO (4).jpg 

12年前と殆ど同じ状態だったので、一安心。

 

私見ですが、歯の治療は難易度の高いケースほど拡大視野(顕微鏡)というのは必須だと思います。  

このような歯茎の中の問題は顕微鏡がないと、手探りの盲目的な治療になるので問題が起こりやすいです。

繰り返しになりますが、

抜く判断というのは先生毎に違いがあり、A先生が抜歯と判断した歯でもB先生は保存できると判断することがあります。

特にインプラントよりの先生は骨があるうちに抜歯して、良い環境でインプラント入れたいという気持ちも分かりますが、個人的には自分の歯に勝るものはないと思っているので、残せそうなら歯の保存を行います。

 

 

私の基準は折れている歯、歯周病でぐらつく歯に関しては私は抜歯と判断することが多いです。

 

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吸収するMTAセメント  歯根吸収ケース

患者さんは40代女性

左上奥歯の違和感が続くとのことでレントゲンを撮らせてもらいました。

2024 EEdental MY (1).jpg 

左上7の奥に左上8(親知らず)が埋まっており、その部分に深い歯周ポケットがありました。 

治療の難しい近心頬側根も手づかずのような状況

  

患者さんの話などを聞き、まず左上7を治療してみましょうと説明し治療スタート  

 

治療を開始すると親知らずの影響で左上7遠心頬側根側面に歯根吸収があり

その部分から歯の中に不良肉芽が入り込んできていました。。。

1回目の治療で不良肉芽を電気メスで除去、止血の為に水酸化カルシュームを貼薬

治療2回目、その部分から排膿あり。

治療3回目 MTAセメントにて穴埋め 

2024 EEdental MY (2).jpg

かなり複雑な歯根吸収でした。

治療4回目根管充填

2024 EEdental MY (3).jpg 

4根管ちょっと複雑な根管でした。

 

治療後1年

2024 EEdental MY (5).jpg 

腫れや、痛み、膿などは出ていません。

 

治療後2年

2024 EEdental MY (6).jpg

2年予後まで見て、問題無さそうなので終診

 

 

先日他の歯を見て欲しいとのことで久しぶりに来院されたのでついでに左上も見せてもらいました。

2024 EEdental MY (7).jpg

親知らずがだいぶ伸びてきており、綺麗には生えているのですが、

長年汚れていた左上7遠心面には深い歯周ポケットが存在しています。

 

ただ、根管治療を行わせてもらった左上7は問題なさそう。

 

歯の外に出たMTAも12年の期間で吸収されています。

2024 EEdental MAY (8).jpg 

 

歯に穴が開くパターンは3つあり、

①治療による人為的なミスによるパーフォレーション

②自分の細胞(マクロファージ)による歯根吸収

③親知らず(歯)放出による隣在歯の歯根吸収

この3つがあり、特に③はレアですがたまにあります。

 

①、②、③、共通して言えることは歯に穴が開いた場合は早目の治療の方が細菌感染が軽度で歯の保存率は高い気がします。(私見)

  

今回のケース何とか10年以上持ってくれて良かったです!

更にもう10年持ってくれるといいのですが(^。^)

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歯根破折は分からない

患者さんは60代女性

今年の3月に腫れてきた為かかりつけを受診

そこで根管治療を行ったが、咬んで痛いの収まらず、再び腫れて来た。

現在頬の辺りが腫れているとのこと、

 

レントゲンを撮ると

2024 EEdental SMI (1).jpg

右上5に透過像が見られるのですが、根の先から歯根破折を起こしたようにも見えますし、

上顎洞を避けるように病変が下に降りてきているようにも見える。。。

 

患者さんには折れている可能性があることを説明

自分なりの診断はこちら⇒歯根破折歯のフィステル(サイナストラクト)と診断法 - EE DENTAL_Blog

  

今回の場合はポケットもなく、フィステルもないので折れてはいないか!?

 

何にせよ、治療して中を見て確定診断する必要はありそう。

 

1回目の治療で、仮歯、レジンコア、上部ガッタパーチャーを除去すると・・・

DSC01267.jpg

中央部から根の先にかけはっきりとしたクラックが・・・

 

患者さんには折れていること説明さえてもらい、後学の為に1枚レントゲンを撮らせてもらいました。

 

2024 EEdental SMI (2).jpg

ガッタパーチャーを取ると、うっすら破折線が確認できます。

  

 患者さんにレントゲンの見方で説明するのは、

「レントゲンは金属の濃淡を表すものでそこから何を読み取るか。 金属濃度が高ければ白く映り、口の中など金属の無い場所は黒く映る。 歯や骨もカルシュームという金属が入っており虫歯や根尖病変でカルシュームが少なくなると黒くなってくる。 正常所見では灰色の部分が正常所見の所に黒いものが出てくるとそこを怪しいと判断します」

破折線も歯が割れ開いた所なので、レントゲンでは黒い線で見えます。

 

根尖病変と破折歯は所見が非常に似ており、識別するのが非常に難しいです。

こちらは、折れている可能性が高いと思っていたのですが、

歯が折れていると思ったら。。。(歯根破折) - EE DENTAL_Blog

根尖病変であり治癒したケース

 

患者さんは術前時に診断が全て付き、治療を始められるようなイメージを持っている方もいますが、実は破折という病名は『術者が破折線を確認して病名が付けられるもの』なんです。

 

今回の患者さん残せるような雰囲気はあったのですが、歯根破折だったので抜歯してインプラントしてもらうこととなりました。。。

破折の診断というのは難しいし、患者さんに破折と伝えるのも気が引ける(T。T)

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側切歯に見られる大きな根尖病変 術後9年ケース

たまたまですが、今月過去に治させて頂いた患者さんのレントゲンを撮ると

Aさん

2024 EEdental 2 (1).jpg

Bさん  

2024 EEdental 2 (2).jpg 

2ケースとも術後9年 大きな根尖病変は綺麗に治ってくれています。

 

毎回不思議だなと思うのは、前歯で大きな根尖病変が見られるのは決まって側切歯(2番)

最近書いたブログの歯も

たまにある側切歯の大きな根尖病変 - EE DENTAL_Blog

また前歯の中でも側切歯の根管治療の予後は悪い歯なので、この歯の根管治療が必要になった場合は歯内療法専門医に治療してもらった方が個人的にはいいと思います。 

 

ホント、側切歯は根尖病変(治療の失敗)が多い・・・(T。T)

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上顎洞炎になる前に

最近ちょくちょく、副鼻腔炎(上顎洞炎)になってしまい耳鼻科に行ったら歯科の問題という方がおられます。

 

私が患者さんに説明する時

鼻の両方に問題がある場合は殆ど耳鼻科の問題

右・左 片側に起る副鼻腔炎の場合は歯科の可能性がある。

 

何故鼻の問題なのに歯科なのか!?

 

歯が原因で副鼻腔に問題が起こるのは歯の中の細菌感染(根尖病変)

炎症が徐々に歯の外に広がり、骨を溶かしその炎症がやがて歯の隣の組織である上顎洞に達すると副鼻腔炎(上顎洞炎)となります。

特に多いのが、第1大臼歯、第2大臼歯 

歯からくる蓄膿症(歯性上顎洞炎) - EE DENTAL_Blog 

極たまに小臼歯が原因になることもありますが、かなりレアです。

珍しい第2小臼歯からの上顎洞炎 - EE DENTAL_Blog

  

これは副鼻腔のとの位置関係にもよりますが、下の歯が原因で副鼻腔炎が起こることは1000%ありません。

 

今回のケースは、40代女性

全顎検査を行うと右上7に根尖病変が見られ、根尖病変が副鼻腔を上に押しています。

2024 EEdental STO (2).jpg

過去に2回ほど根管治療をしたようで、残っている歯質もかなり少ない・・・

またよくあるMB根が治療の不備から根尖病変に 

*MB根は治療が難しくこういったケースは多い(ある面保険診療では仕方がないと思います)

 

治療回数は2回

2024 EEdental STO (3).jpg

MB根はレッジ(前の治療で付けられた傷)があり、その部分を修正してオリジナル根管を清掃

P根は過去に入れたガッタパーチャーを外すと根の先から膿が出てきました。

  

2回目の来院時に症状もないことから、3根管を全て綺麗にして根管充填

レジンコア(土台)と仮歯を入れさせてもらい。  

 

 

1年経過後のレントゲン検診

2024 EEdental STO (1).jpg

 綺麗に根尖病変が治ってくれています。

また押し上げられていた副鼻腔も元の位置に戻り、ここまで正常所見に近くなれば

副鼻腔炎などのリスクはほぼ無くなったと考えてもいいでしょう!(^。^)

 

奥歯の治療は道具が入りずらいのでどうしても今回のようなケースになることが多々あります。

特にMB根の治療はコツや専門的な道具が色々ありますので、一般歯科の先生も第2大臼歯の根管治療に自信がなければ歯内療法専門医を頼ってもらった方がいいと思います。

 

それにしても1年で綺麗に治ってくれましたね!

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レントゲンを撮らない先生

患者さんはちょっと前にブログにさせて頂いた。

抜歯宣告を受けた前歯の治療 - EE DENTAL_Blog

70代男性患者さん

 

3週間前に歯がズキズキ痛み出した、しばらく痛んだが数日で痛みは無くなった。

その後かかりつけに行き診てもらうも「問題無い」と説明を受けたが・・・

 

あれだけ痛かったのに「問題無い」はちょっと不安ということでEEデンタルへ

 

 

レントゲンを撮らせてもらうと

2024 EEdentalTKA (1).jpg

1秒で今回の痛みは右下5が原因ですね! 

後、左下4の私が5年前に治療した歯にも虫歯出来てますよ。

 

患者さんと話をするとどうやら数年前に右下奥歯の入れ歯を作ったようなのですが、

先生からの指導もなく、歯磨きは入れ歯をいれたまましているとのことで

それが原因で鉤歯(入れ歯の針金がかかった歯)が磨けず虫歯にしてしまった感じ。

  

患者さんには、入れ歯の針金がかかっている歯は特に虫歯になりやすいこと

また歯磨きは毎食入れ歯を外して歯を磨くように説明

(入れ歯作った先生が指導するべきなのですが・・・)

 

で今回の虫歯、歯茎のきわから中から進行したようで、口の中を裸眼で見てもはっきり悪い所は見当たらない。

顕微鏡で観察するとこの虫歯の入り口は確認できました。

  

ただレントゲンを撮ると、歯科国家試験を受けるレベルであれば皆が答えられるレベルの問題。

 

歯科って、不思議でレントゲンやCTをガンガン撮る先生もいれば、痛いと言っていてもレントゲンを撮らない先生まで様々。

私は、小さなレントゲンの被爆は無視していいぐらいだと思っているし、比較的感度の高い検査なので主訴の歯の98%ぐらいはレントゲンを撮ります。

 

今回患者さんには、たぶん痛みが引いたのは神経が弱った為、

右下5は神経を取ってレジン充填

右下4は一度過去に詰めたレジン外して、神経保存+レジン充填

と方針を出させてもらいました。

 

治療回数合計2回

2024 EEdentalTKA (2).jpg

右下5は遠心の穴から根管治療を行いました。

右下4は縁下部分を顕微鏡で直視して治療

 

綺麗に治療出来たと思います。

 

患者さんには歯茎が下がった歯根部分は虫歯になりやすいので、毎回入れ歯を外して歯茎の際を良く磨くように指導させて頂きました。

後、年齢的にもフッ素の洗口剤(ミラノール)は使った方がいいと説明

   

 

歯科治療の原則はまず原因歯の特定と治療方法の決定

正しい診断の為には必ずレントゲンで硬組織の状況を見る必要があります。

ですので、患者さんには微妙な被爆はお許しを頂く形になってしまいます(・∀・) 

 

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成功率100%の根管治療!?

患者さんは60代女性 

症状が出た際に、かかっている先生に

「根に問題があり、抜くことは決まっている」

「抜いた後はインプラントにしましょう」

と言われ何とか残せないかとEEデンタルへ来院

根管治療(外部吸収と側枝)とインプラント - EE DENTAL_Blog

 

の患者さん、他にも根尖病変があり根尖病変が見られる他の歯の治療もさせて頂きました。

 

今回根管治療した部位の予後で来院してもらいました。

ブログにした右上3・4

2024 EEdental HAT (1).jpg

右上3の側枝による根尖病変

右上4の外部吸収+根尖病変

骨は出来てきてくれています。

*右上4はもう少し経過を診る必要があります。

 

大きな虫歯の右上6

2024 EEdental HAT (2).jpg

クラウンの隙間から大きな虫歯が出来てしまっており、

中の大きな虫歯を削って行くとパーフォレーションしておりました。

穴の開いた部分のリペア後根管治療

*右上4は上と同じ歯

こちらも骨は出来てきてくれています。

 

神経が死んでしまったネクローシスパルプ(歯髄壊死) 

2024 EEdental HAT (4).jpg

3mmの穴からの根管治療後レジン充填で対応

治癒傾向が見られ、骨は出来てきてくれています。

   

この歯も抜いた方がいいと言われた左下5・6

2024 EEdental HAT (3).jpg

デンタルだと分かりにくいですが、CTでは左下5側面に大きな透過像

左下6 歯の中の虫歯+死腔と遠心根に根尖病変 

骨は出来てきてくれています。 

最初に治療した歯で10ヵ月 最後に治療した歯で4ヵ月 

  

全ての歯で良い傾向が出てきてくれており、患者さんにも喜んでもらえました。

右上4の外部吸収した歯などは外科的歯内療法が必要になるかなと思っていましたが、

このまま外科なしで経過をみたいと思います。

 

たまたまですが、今回のケースは6本中6本全ての歯で治癒傾向が出てきてくれており、

ラッキーな1ケースとなりました(笑)

 

ただ、やっている本人も術前・術中時に治る・治らない分からずやっているので検診に来て頂けると結果が分かり安心します。

EEデンタルで治療を受けられた患者さんにつきましては、半年後、1年後の10分のレントゲン検診は無料となりますので、是非来院ください。

よろしくお願いします。

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抜歯宣告を受けた前歯の治療

患者さんは70代男性

息子さんがEEデンタルの患者さんで、その方の紹介

話を聞くと、右上2の差し歯が取れてきたので、かかりつけに行くと

歯が折れているので抜歯してブリッジにした方がいいと言われた。

 

本人的には歯の本数も年々減っているので何とか残したいとのこと

 

レントゲン

2024 EEdental TUK (1).jpg

黄色線の所が今回の主訴の場所なのですが、

いやいや左上1の方も相当マズイ状態。。。

  

2024 EEdental TUK (2).jpg

改めて正面からレントゲンを撮ると、神経管とは全く違う所が削られ

そこにガッタパーチャーが歯の外に出ている・・・

 

治療した先生も術後レントゲンを撮れば、すぐにパフォレーションさせてしまったと分かるのですが・・・

 

患者さんに聞くと前々からずっと歯茎に違和感があるとのこと

 

今の状況をお話して、2本とも残す方向で治療をすることに

パフォレーションリペア+根管治療(1回法)

2024 EEdental TUK (3).jpg

メインの神経管は石灰化もしているようでなかなか見つからない

それよりパフォレーションが大きくてそちらの処置をメインで行いました。

 

年を取ると、神経管も細くなりこのようなリスクは大きくなってしまいます。

*顕微鏡があった方がこのようなトラブル回避には繋がります。 

   

 

  

最近右下の歯がズキズキ痛むとのことで来院されたので、久しぶりにレントゲンを撮らせてもらいました。

2024 EEdental TUK (5).jpg

何とか2本とも保存できています。(MTAはオーバーした部分が割れています。)

患者さんも「全く痛みや、違和感なく調子いいよ!」と喜んでくれています。 

 

年配の方の根管治療は若い方に比べ治療トラブルが起こりやすいので注意が必要です。

 

後10年ぐらい持ってくれればね!( ^。^)

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診断ミスからの歯髄壊死(ネクローシスパルプ)

患者さんは30代女性

定期健診で1年前ぐらいから冷たいものが凍みる、歯肉の腫れなどを訴えていたが「問題無い」と言われてきた。その後、フィステル(歯茎から膿)も出始めたが様子見をすると言われ、他院で診てもらった所上顎洞炎になっており3か所の治療が必要と言われた。

今は横になると鼻が詰まる、歯の方は普通にしている時は左の上だけに違和感を感じ咬むと違和感が少し強くなる。 

  

正直、歯科医師毎の診断能力の差は仕方がない面はありますが、膿が出てきて様子見はいかがなものかと・・・!?

原因が分からなければ他の歯科医院に紹介すればいいと思います。

 

治したいと来院する患者さんが。。。

  

 

レントゲンを撮ると

2024 EEdental HOM (1).jpg

左上5に大きな根尖病変

左上6に小さな根尖病変

左上4・7のインレーの下には虫歯

 

とりあえず、上顎洞炎を治す為には左上5・6の根管治療を行う必要があると説明

左上7は結構大き目の虫歯なのですが何とか神経は保存できそうなので、神経を残しレジン充填

と方針を話

 

3本の歯の治療を行いました。

 

術後1年 

2024 EEdental HOM (2).jpg

 根尖病変は治って来てくれています。

 

定期的に検診に行っていたのにも関わらず、虫歯や根尖病変を見逃されている初診の患者さんがおられますが、

昔ブログに書きましたが、衛生士が流れ作業的に歯石を取るだけの定期検診は行く意味はあまりないでしょうね。

3か月おきの歯科定期検診に意味はあるのか!? - EE DENTAL_Blog 

 

後、知らないうちに神経が死んでしまう歯もたまにあるので、レントゲンは2年に1回ぐらいは検診の際に撮ってもらった方がいいと思います。

 

 

今回の患者さん綺麗に治ってくれて良かったです!( ・ω・)ノ

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