前歯を削らずレジンで治療
- 2016年4月 8日 08:59
- マニアックレジン
前歯の歯質が半分ぐらいになると一般的には
「セラミッククラウン」
http://www.eedental.jp/ceramics.html
などで被せ物の治療を行うのですが、
今回患者さんの歯は神経が取ってありましたが、
審美性より自分の歯をなるべく残したいとのことで
レジン充填を行いましたヾ(・ω・)ノ
最近思うのは、大きく自分の歯を削る治療費が高くて
自分の歯が多く保存でき時間と技術が必要なレジンが
なぜセラミック治療の半分以下なんだろうと疑問に思う所もあるます( ̄o ̄)
*日本の歯科治療費は削れば削るほど費用を頂くシステムなのです。
私が患者さんに言うのは、
被せるのはなるべく後にした方がいい
レジン治療⇒セラミック治療は可能だが
セラミック治療後レジン治療には戻れない。
*条件がよければできないことはないです。
つまり大きく削る方法を選択してしまうと、
次の治療の選択肢はどんどん無くなり抜歯に近づく訳です。
現在のレジンは昔のレジン治療よりかなり質のよいものになっています。
*日本の歯科治療費が安過ぎるが故に効率を重視せざるを得ません。
【日本の歯科医療は生産性が低い】
http://eedental.jp/ee_diary/2016/03/post-1352.html
レジンで健康な歯質を残すということは、
将来の治療選択肢を多く残し、しいては歯の寿命を延ばせることになります。
日本の根管治療の成功率は40%程度と報告がありますから、
一度被せると次の時に歯なんて殆ど残っていませんからね。
再治療の際に残った歯を患者さんが見ると決まって
「えっ、先生これだけしか私の歯残っていないんですか?」
とよく言われます。
再治療の際にはかなり気を使った治療をしないと
大切なフェルールも保存できません。
【フェルールの保存を考えたコア除去】
現在、歯を大きく削る方法が一般的な方法ではありますが、
効率重視では歯の寿命が短くなっている面があると考えています(・ω・;)
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