これぞ歯科検診!
- 2021年10月 7日 09:02
- 歯内療法日記
以前、右下6の抜髄を行わせて頂いたアメリカにお住まいの患者さん
アメリカでの歯科検診時に
「右下7のクラウンの下に大きな虫歯で穴が開いている」と指摘されたとのこと
レントゲンを撮ってもクラウンで隠れていて虫歯は映ってこない・・・
右下6 は2013年に抜髄済み ML根は石灰化していた為開けれる所までを根充
根管治療=特に抜髄歯必ず根尖まで触らないといけないという呪縛は私にはありません。
7番の歯茎より下の縁下を探針で探ると、確かに大きな穴!
これは凄い!よくこんな症状もない悪い所見つけれるな!と感心してしまいました。
通院している患者さんには、
日本で行われている歯石を取るというメンテナンスは中等度以上の歯周病の人でもない限りあまりメリットはないと思います。
歯磨きがきちんと出来、歯石の付きにくいタイプの患者さんは1年に1回で十分にも思います。
それよりも定期的に歯ブラシ指導を受けた方がいいですよ。
とお話します。
特に根の先に根尖病変はありませんでしたが、虫歯が中に根管に入っている恐れがあったので
患者さんに説明を行い根管治療から再治療させてもらいました。
術前⇒根充後
樋状根でした。
仮歯で経過をみてフルジルコニアクラウンSet
綺麗に入ったと思います。
個人的な感想ですが、アメリカの先生の腕が日本の先生より良いとは個人的には思いません。
日本にも同じように上手な先生はおられます。
が、
メンテナンス的なチェック&診断はアメリカの先生の方が上だなと感じます。
まぁ、治療費が10倍以上違うのでかけれる労力も違うのは分かりますが、
日本の場合、年に2回以上歯科医院通いをしていても、転院すると虫歯がたくさんあると言われるのはザラです。
EEデンタルでも同じようなケースはたまにあり患者さんには
「一斗缶に入った泥水の表面の水だけそっとすくい見せられれば綺麗な水に見えます」
「一斗缶の底から水をすくえば泥水だと患者さんでも分かります」
裸眼で1分程度の診察を行うか!?顕微鏡で1本ずつ観察してレントゲンまで撮るか!?
では見えてくるものは変わってきます。
後、治療痕を見て他の先生の治療を褒めるというのも日本の先生にはあまりない文化かも!?と思いますね。
綺麗に治療は行えましたが、今回の虫歯は私では完全に見落としていたタイプの虫歯でした。。。(>。<)
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