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疲れた際に出る鈍痛は根尖病変の恐れあり!
- Posted by: eedental
- 2021年10月26日 09:14
- 歯内療法日記
患者さんは40代男性
半年前ぐらいから疲れると左顎に鈍痛が出てきた。
最近になり1日何度かはうずくようになってきた。
過去の治療でも殆ど説明がなく今どういう状況なのか知りたいとのこと。
レントゲンを撮らせてもらうと
一番奥の銀歯を過去に神経の治療を行い、そこに細菌感染が起こってしまったようで
歯の外の骨が溶け、炎症が上顎洞を押し上げています。
患者さんには、痛みの原因はこの歯の中に入った菌が炎症を引き起こしており
歯の中の掃除をきちんと行うことで7~8割ぐらいの確率で症状は治まると説明
2回法にて、根管治療+土台+仮歯まで作成
手づかずのMB2を見つけ4根管GPで根管充填
患者さんは1回目の治療後からかぶせ物が外れてから凄く調子がいいとのこと
たまにあるのですが、一番奥のクラウンを外したりすると歯ぎしりが減ったり
体調が整ったりなどおっしゃられる人が年に1人ぐらいおられ、一番奥の歯の咬合は大切だなと思います。
*ただ、個人的には咬合よく分からないので自分なりの解釈で咬合の付与を行います。
咬合ってどんなに頑張って再現した所で経年変化はクラウンと天然歯に違いが表れ、長期的にみて人工物が問題を引き起こしてしまう・・・
仮歯を入れ 経過をみていきました。
術後10か月後の来院時には症状も無くなり、
レントゲンでは病変も小さくな上顎洞底線も落ち着いてきているように見えたので
ゴールドクラウンをセットさせてもらいました。
綺麗に入ったかと思います。
従来型の根の治療は、根の治療の失敗の原因でもある菌への配慮なしに
手の感覚だけで治療を行うので奥歯などはどうしても予後が悪くなります。
かと言って保険治療では赤字治療の代表格が根管治療なので、このような治療もある面仕方がないかと個人的には思います。
根の治療は歯の寿命を大きく左右する治療です。
自分の歯を残したい患者さんはきちんと治療を行った方がいいですよ! (・ω・)ゞ
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