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治療を受けるなら年配の先生がいいか!?若い先生がいいのか!?

先日、患者さんに

「治療を受けるなら年配の先生がいいか!?若い先生がいいのか!?」

という質問を受けました。

  

私的に答えるのであれば分野にもよるけど「自分なら35~50歳ぐらいの先生」

 

理由は『目がまだ見えるから』

 

歯科治療は0.1mmが大きな単位です、私が専門とする歯内療法は細い道具で0.06mmです。

この単位で仕事をしようとすると結局見えていなければ治療も出来ません。

 

つまり歯科治療は『見える目』が非常に重要だと思っています。

似たような内容のブログですが、⇒手の感覚だけで削る奥歯の治療と問題点 - EE DENTAL_Blog 

 

40代で多くの人は老眼が来ます、例に埋もれず私(48歳)も1~2年ぐらい前から「あれ!?少し目悪くなってきたな・・・」と感じています。

最近はクラウンの形成も殆ど顕微鏡で見ながら治療を行っています。

時間はかかり非効率にはなりますが、奥歯でも正確に削れているのは実感できます。

  

60代、70代の裸眼で治療されている先生ははたしてどの程度見えているのか!? 

 

正直、老眼が入る年齢になったら、拡大鏡の最低3倍以上、顕微鏡は使った方がいいと思います。

が、こんな意見誰も聞く耳も持たないとは思います(笑)

  

顕微鏡を使う歯科医院としては顕微鏡が壊れたら休診です。

顕微鏡歯科の宿命 - EE DENTAL_Blog

*壊れた日は雑務を処理するので、個人的には仕事しています(笑 )

 

 

今回の患者さんは、40代女性 

2022 EEdental IM (2).jpg

赤丸部分に問題があります。

 

拡大すると、

2022 EEdental IM (3).jpg

赤線が銀が浮いた隙間、銀歯の黒い部分は大きな虫歯

 

口腔内写真 

2022 EEdental IM (1).jpg

顕微鏡で見ると明らかに銀歯が浮いている、詰め物と歯の間には虫歯の穴が・・・

  

何故こんなになってしまうのか!?

 

答えは見えていないから、先生もこれでOKとしたのでしょう。

厳しい言い方をすれば、保険治療は銀さえ口の中にいれれば治療費は頂けるので。。。

 

この状態で患者さんが知らずに経過し、次に問題が起こると抜髄(神経の治療)+大きく削って被せ物となります。

 

 

患者さんに状況を説明し、神経保存の方向で治療をさせてもらいました。

2022 EEdental IM (4).jpg

1級窩洞なのでレジンで修復

  

レントゲン

2022 EEdental IM (5).jpg

中の虫歯を全て除去しましたがギリ露髄(神経の露出)はありませんでした。

治療時間1時間15分

 

手前のアマルガムは問題なかったのでそのままでOKと説明 

  

 

先日年配(60代)の患者さんに

「自分は年下の先生を見つけれてラッキーだったわ」と言われましたが、

歯科医師は自分より10~20歳ぐらい若い先生を見つけれれば長い期間、お世話になることができるので、中高年の方の先生選びの際は参考にしてみてください。

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