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歯内療法日記: 2014年9月アーカイブ

第10回 中部歯内療法学会を聞いて思ったこと

日曜に中部歯内療法学会に参加してきました。

 

名前だけ理事の私は6:40分起きで新幹線に乗り

9:00~の役員会に参加(座っていただけですが・・・)

tyubu.jpeg

会場に早く着きすぎました(笑)

  

 

特別講演の 吉竹先生、澤田先生の話が面白かったです。

 

http://eedental.jp/ee_diary/2014/05/post-965.html 

のことに触れ、

歯科医院で再診時には消耗品(紙コップやエプロンなど)180円

人件費含めたコスト810円

だそうです、再診料の420円では完全に赤字だが滅菌などは手を抜けないので仕方がないと割り切る。

 

 

 

口の中の残っている歯の数が少ない人ほど病気にかかりやすく医療費がかかる。

また老人では歯のある人ほど要介護になりにくい

 

歯が無い人の食事は高カロリー、低栄養になりやすい

 

インプラントの限界

歯根膜、水平繊維が無い為に天然歯に比べると防御機構が弱い

 

 

 

地味でさみしい歯内療法学会

歯内療法学会会員数   1995人

一方、

インプラント学会会員数 13343人

 

一桁違います。 (1万人引いても負けている・・・)

 

 

*以下、超個人的な意見

歯を抜いてからの方が歯医者は儲るから、抜いてからの治療を勉強するのだと思います。

 

そもそも保険の歯内療法の治療費設定が間違っていることから、不幸のスタートが・・・

本来は歯を残すことの学問の方が優先されるべきことなんですが、経済が入るとそうは言っていられない現状がこの国にはありますね。

 

医療全体でみても、儲かる分野ほど、技術も研究も行われ人も動きます。

(医療も経済活動の1部ですから仕方がないと思いますが・・・)

 

 

日本の歯内療法学会は一部のマニアックな良心的な先生の集いでホントさみしい限りなのですが、

アメリカの歯内療法学会(AAE)は非常に熱く、世界の歯内療法を牽引しています。

 

このからくりは、アメリカでは歯内療法の分野の先生方が一番儲かっているからです(´-ω-`;)ゞ

 

 

 

先日、オーストラリアに4年間仕事で住まわれた方が来院され、話をさせてもらいましたが、

オーストラリアでも悪くなった歯は感染根管処置より、抜いてインプラントという流れのようです。

 

歯内療法は手技的、学問的にも非常に難しいものなのでやはり行われないのでしょうか・・・

(オーストラリアの治療費はたぶんアメリカより高い治療費です。ただ海外の治療のレベルが高いとは個人的には思いません) 

 

  

難しい、儲からない分野を数百円~数千円で頑張られている日本の歯科医を個人的にはもっと評価すべきだと私は思うのですが

なぜか日本では歯医者ばかりバッシングを受けます(; ̄Д ̄)

 

「アメリカの歯医者の所得に比べると、日本の歯医者の所得は半分程度」とも聞きますから

利益率の高いインプラントを行わない限り日本の歯医者はアメリカの歯医者に比べ1/3~1/4と言ったところでしょうか。

 

 

 

 

歯内療法学会も今後どんどんアピールをしていくとのことですが、さてさてどこまで盛り上げられるのでしょうか?

 

 

是非、頑張ってもらいたいです!(完全に第3者視点)

 

 

 

個人的には補綴(銀歯などの被せ物)は保険から外して、

その分浮いた治療費をそのまま歯内療法に上乗せ、

ただし、ラバーダム義務化、術後レントゲン写真の提出は義務化(国の診査による減点方式)

成功率が低い(やり直しの多い)歯科医院にはペナルティーなど

(だいたい「ラバーダムなんていらない」と話される先生はそのデーター、論文書けって話ですよ!(笑))

 

 

 

根管治療時の「ラバーダム」は

自分の臨床の成功率をグッと上げる費用対効果の大きな1アイテムなので

やったほうがいいと私は思うんですけどねぇ~!

 

 

 

被せ物が自費治療になれば必然的に歯医者も一生懸命、根管治療するでしょうし、

患者さんもやり直しの際の費用を考えて、根管治療が上手な歯科医院を吟味するはずです。

 

最初にも戻りますが、歯が多く残っていた方が病気にならず医療費は抑えられるのですから、

こういう基礎の基礎から改革した方が医療費抑制に繋がると末端歯医者は思う訳です( ̄Д ̄;)

(ただ、結果が出るのは10年後以降ですが・・・) 

 

 

 

結局、歯科医もお金で動いているのですから、国がうまく誘導して行かないと。。。

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痛みが残るまま長期間根管治療を行えば治るのか?

患者さんは1年前に根管充填をを行いコアまで入れたが、

最初よりは大きな痛みは無くなったが痛みが治まらない・・・

レントゲンを撮ってみると

2013.12.5.jpg

ファーバーコアまで入っているものの、特に大きな病変はなく・・・

 

話を聞いてみると、

土台を入れてから特に大きな痛みが出たとのこと。

 

まさかと思いながら、一度治療を行うと

pa.jpg

黄色の部分にパフォレーション(歯に穴を開ける)が見られ

この部分が感染を起こし違和感をだしていたようです。

 

反対側の前歯も失礼な言い方ですが、

・かなりいい加減な根の治療

・今にも外れそうな土台、

・不適合なセラミッククラウン

であった為にこちらも根管治療からやりなおしました。

 

根管治療を行い仮歯で様子をみること8カ月、痛みや違和感が取れた所で、

 

今日セラミッククラウン(2本)まで治療がようやく終わりました。

EEdental na3.jpg

下の写真がセラミッククラウン 

 

本来前歯の神経管が極々シンプルな形をしています。

ただ、人が治療を行うことで歯の中に色々な問題を起こし治療が複雑化して行き

最悪「抜歯しかないですね」となる訳です。

 

そうならない為にも、1回目の根管治療を誰にしてもらうのか?

が非常に大切なポイントになります。

 

治療期間9カ月

根管治療:2本

土台(レジンコア):2本

セラミック治療:2本

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戦術?戦略?的な前歯の総合治療(矯正、根管治療、セラミック治療)

人の目に付く前歯

EEdental ya2 (5).jpg

人の印象・見た目とは上の前歯数本で決まってしまいます=(・д・)

 

 

 

前歯の部分が・・・

EEdental ya2 (1).jpg

こんな感じであったりすると、歯を気にする方から見ると

「歯、治せばいいのに・・・」

と思われる方もおられるそうです(; ̄Д ̄)

 

 

人の第一印象はほぼ見た目ですから、綺麗な前歯な方がいい訳です! 

 

 

さて、種明かしをすると、

 

実は、

上の写真はセラミックブリッジを入れた直後

下の写真は術前になります。

 

 

3本のセラミッククラウンを入れたように見えますが・・・

この患者さんの前歯は奇跡に近い1症例です。

 

 

 

では治療の詳細を

術前 歯茎から膿が出るとのことでレントゲンを撮ってみると、

EEdental ya1 (1).jpg

赤線の部分の骨が完全に無くなっています。

 

これは金属の土台を作る時に歯の側面に穴を開けてしまい(パフォレーション)

そこに感染が起こり長期に渡り感染が続いた為骨がかなり大きくダメージを受けてしまっています(´ω`。)

 

 

普通のパフォレーションや、パフォレーション初期なら歯の穴の空いた場所を埋めて歯の保存を行うのですが、

この状態は既に歯槽骨頂(骨の高い部分)の骨が完全に無くなっているので、穴を埋めても元の骨の状態には

ならないと判断、更に骨がダメージを受ける前に何とかした方がいいと説明をして抜歯をする方針になりました。

 

*膿が出ている場所を騙し騙し使っていると知らない間に骨が大きなダメージを受けています。

歯医者が作った問題(パフォレーション)をこのまま騙し騙し歯を使ってという歯医者にも問題あると思いますが。。。(・ 3・;) 

 

 

ただ、この歯を普通に抜歯をするとかなり歯茎がかなり下がってしまうことが予想され、

歯茎のことを考えた治療を行わないと1本だけ歯の長いかなり見た目の悪い状態になってしまう。。。

*落とし穴の蓋を取れば、そこには大きな穴が空くと同じ状況です。

 

 

そこで戦略的に矯正で少しずつ歯を引っ張り上げてきて、

骨が無くなってしまった部分に自分の骨を誘導しようと企んだ訳です。

 

EEdental ya1 (4).jpg

上が経過をおったレントゲン

下が分かりやすいように黄色い線でスタートラインを付けてみました。

青の点線の部分が歯を引っ張り上げて骨を誘導した部分

 

普通に抜けば15分で終わる歯に8カ月を要しました(笑)

 

 

この処置は歯があるので出来ることで、歯を抜いてしまってから歯茎が陥没したから

歯茎を増やしたいと言われてもこの方法はでいません( ̄ω ̄;)

だから、最初の診断と戦略が大切になる訳です。

 

 

もし抜いた後であれば、人工骨(他人の骨、牛の骨、カルシュームのブロック)や、自分の歯茎を切り取ってきての手術が必要になります。

*因みに難し過ぎて、EEデンタルではこの外科処置は行えません。

 

  

この1手(矯正)がのちに大きな差を生む訳です。

 

患者さんの希望で、しっかりした根管治療、メタルコアを外したいとのことで根管治療を行いました。

e.jpg

 

 

そして、矯正が熟した頃に抜歯を行い歯茎の治癒を待つと

EEdental ya2 (2).jpg

歯茎の大きな目減りは避けれました。

 

 

ここから仮歯を作り込んで

EEdental ya2 (3).jpg

患者さんに「もう少し短い方がいい」と指摘をもらい仮歯を調整して

 

 

 

ジルコニアのフレームを合わせ

EEdental ya2 (4).jpg

 

ここにセラミックを焼き付けると

EEdental ya2 (5).jpg

見事に歯がない場所に歯が生えているかのような演出が出来ます。

しかもブリッジに見えない見た目!(内部のホワイトステインが本物のような演出にいい味付けです)

 

真っ白な歯ではなく、

【リアルな歯の追求】

こんな分野の治療もあります。

 

 

レントゲンを撮ってもしっかりとした骨ができています。

EEdental ya2(6).jpg

 

 

このケースに関しては1年以上の治療時間がかかりましたが、結果かなりうまく行き

患者さんにも「本物の歯みたい」と言ってもらえました。

 

写真は被せ物を入れた直後なので、この後、徐々に歯茎がセラミックの形に調和して、更に自然観が増すと思います。

 

  

 

最終形態から逆算して行うセラミック治療

基礎の部分に時間をかけるから最後に花咲く一症例でした!

 

 

 

因みに、

EEデンタルはセラミック専門の歯科医院ではありませんのでね(´-ω-`;)ゞ

(どちらかと、言えば根管治療やレジンを得意としています!)

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根管治療+連結セラミック治療

以前、前歯を治療させてもらった患者さんが他の治療で来院されたので

前歯をチェックさせてもらいました。

 

EEdental ta3  (1).jpg

前歯を綺麗にしたいとのこと、たださし歯の下には「根尖病変」

矯正治療の影響で歯根吸収による歯の動揺と色々問題をかかえており・・・

 

大変な治療だったのを覚えています(;・д・)

 

 

3年経過した今、前歯はすこぶる快調とのこと

EEdental ta3  (2).jpg

 4本の連結冠(繋がった歯)

(連結に見えない、孤立感を出しているのはセラミストの「腕」です!)

(被せ物の縁の適合は私とセラミスト苦労のたまもの  メチャ苦労した覚えが・・・)

 

 

前歯のレントゲン

EEdental ta3  (3).jpg

見事に病変が治ってきてくれています!

歯根吸収により、根尖は大きく開いていたので根管充填には『MTA』を使用

 

 

歯の下の基礎部分はEEデンタル、歯の上の上部構造はセラミスト

と合わせ技で健康的で審美的な治療が完成します。

 

 

 

ホントは東京などの歯内治療専門医のように私も「根管治療だけ」やっていきたいのですが・・・

 

でも、田舎では150%無理!(・`ω´・)ノ

 

 

 

ただ、こういう症例を見ると、

これはこれでEEデンタルの1つのストロングポイントになっているな! と思いますヾ(・д・ )

 

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セラミック治療でもその前に大切な根管治療から

患者さんは金属アレルギーがあり、前歯のメタルボンド(金属ベースのセラミック)をオールセラミックに代えたいとのこと

 

メタルコアの確認もしたかったので、レントゲンを撮ってみると・・・

ar (2).jpg

根管治療がうまく行っておらず、根の先に病変が!ヽ(´Д`ヽ)

 

オールセラミックの前に一度根の治療からした方がよさそうです。

 

 

患者さんに話、最終的なセラミックが入るまでに8~9カ月ぐらい

もしかしたら外科治療も必要になるかも!?と、話して

 

治療スタート

前の治療の影響か、歯根吸収を起こした為に根尖(歯の先端)は大きくなっています。

(*根の先に膿がある患者さんは微妙に歯根吸収が起こってきます ⇒ 歯の長さが少し短くなる)

 

 

MTA(カルシュームのようなセメント)を歯の中に詰めて治療終了!!

 

そこから他の虫歯をしながら、待つこと6カ月前歯に痛みや腫れも出ずに経過したのを確認してセラミックを作って行くことに

EEdental ar2 (2).jpg

【仮歯の写真】

奇跡的に!

仮歯と他の歯の色が一致しました( ・д・)ノ

 

1年に1回ある奇跡です(笑)

  

*仮歯は入れた時は「真っ白」で徐々に黄色く変化してきます。

 

この時期にたまたま写真を撮ったからでしょうね!( ̄ー ̄;)

 

 

ただ、この状態非常に自然!

 

ここ、歯根が出ていますが、

ar (1).jpg

これでも自然に見えます。

 

通常ここの部分は削ってしまい、歯茎の少し中まで歯を削り込みます。

 

すると、この歯1本だけ長く見えてしまいます。

EEdental 1a.jpg

 

そこで、黄色の部分は削らず治療を行うことになりました。

実は、結構難しいチャレンジです!(・∀・)

 

 

通常:セラミックを綺麗に見せれるのは被せ物の縁、つまりマージンを歯茎に中に隠してしまうので

自分の「歯」のように見えます!

(これが被せ物のカラクリなんですが、数年すると歯茎が下がり被せ物の縁は見えてきます。。。) 

 

歯根を残したまま、自然な感じでセラミック作ってくれというのは、

セラミスト(技工士)からしたら、

「また、無茶なオーダーするねぇ、先生・・・」

と言ったところでしょう(笑)

EEdental ar2 (3).jpg

 

縁上マージンで形成、印象

  

 

でも、上手なセラミストが作ると!( ゜∀゜)ノ

術前 ⇒ 術後

ar (4).jpg

 

こんな審美の一手!

  

ありか?、ないか?を決めるのは患者さんでいいと思います

ar (3).jpg 

前歯の病変はもうしばらく経過をみていきます

 

 

因みに途中で出した患者さんも

EEdental 2010.jpg

上手な技工士ならうまくリカバリーしてくれます。

 

前歯を何本も削って被せ物で綺麗に見せる方法はありますが、

将来の自分を傷つけているだけの方法なのでEEデンタルではあえて難易度の高い方法で、

患者さん利益が上がるような最小限の治療を心がけています( ´ ▽ ` )ノ

  

 

正直、ネットで歯並びが悪く、セラミック8本で改善とかの症例を見ると

「あ~、やっちゃったねぇ! 将来この患者さんどうするのかな!?」

と思ってしまいます;´Д`);´Д`);´Д`);´Д`)

 

 

 

患者さんが納得していればOKですが、

120%悪くなることが確定している治療ですからね、自分の患者さんにはまずしませんね(`・ω・´)ゞ

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歯内療法専門医の仕事

思いで深い「歯を残す為の」歯内療法専門医の仕事

 

 

 

EEdental na2.jpg

 

たまたま来院があったのでレントゲンを撮らせてもらいました。

 

EEdental ha1.jpg

綺麗に治ってくれており、問題なく咬めています!(っ・∀・)っ

 

 

 

病変の治り方から見てみると側枝(細い神経管)の感染だと思うんですけど、治ってくれてよかったです!

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歯内療法専門医の意地と攻め方!

やり直しの根管治療は、最初の神経を取る抜髄に比べると難易度がかなり高くなってしまいます。

 

 

今回のケースは、疲れると強く違和感が数年前から続いているという患者さん

(ただ、通っていた歯科医院ではこんなものだから様子をみてみてと・・・)

CI15.jpg

レントゲンの真ん中の歯を取り囲むような黒い影があり、この歯が違和感の原因になっていると思われますヾ( ´ω`)ノ

 

 

ただ、この所見は、歯根破折様のレントゲン所見にも見えますが、たまにこういう形の根尖病変もある為

患者さんに破折の可能性があることを説明を行い、患者さんは何とか保存する方向で治療をしたいとのこと。

 

一度被せ物を外して、破折所見が無ければ治療を行いましょうという流れになりました(ゝc_,・ )

 

 

問題点としては、

1、二股の根のうち前側の神経管が全く手付かずで治療をしていない(ここの神経管は治療が難しい為)

2、根の先の根の形が長期間病変があった為か変な歯根吸収を起こしている(歯の先は病変期間が長いと吸収を起こすことがあります)

3、手付かずの神経管は石灰化していて根管が細くなり過ぎ見えない・・・

 

 

 

実際治療を行うと問題の近心根の2根が石灰化しており、根管口らしき痕 しか見られない・・・

 

 

そこが最初の手掛かりなので、超音波で元根管があった場所を0.1mmずつ2mm程度深く削って行くと

僅かに、0.06mmのファイルがひっかかる感触をつかむ!

 

*このことを【タッグバック】といいます、数ある専門医のテクニックの1つです(笑)

 

 

そして、そこからひたすらタッグバックを消さないようにプッシュ&プル×無限 +ステップバック(#08~25)

(ファイルを少し押しながら回して、元の神経管に0.05~0.1mmぐらい食い込ませ、ファイルを引き抜く)

をホント永遠に繰り返して行きます。

 

 

  

そんな繰り返しをすること1時間15分(この間ずっと手先に感覚を集中させて殆ど顕微鏡は使用しません)

 

1回で0.05mm進む治療を繰り返しを200回行えば10mm治療が進んでいることになります。

 

 

 

見えない単位の治療は全て指先の感覚だけの治療になります( ・∀・)ノ

ようやく元の2本の神経管を根の先まで探り当て、そこから5分でNi-Tiファイル(ボル・プロテーパー)で根管形成・拡大

 

 

ここまでが1回目の治療で治療時間1時間45分

EEdental a1 (2).jpg

 

 

歯の治療、特に根管治療は0.1mm以下の単位での治療になることもしばしばあり、

私のファイルボックスには0.06mm、0.08mmの道具が常備されています(・3・)

 

  

  

ただし、これは【神の手】ではなく人間が突き詰めて行けば行える『職人の手の感覚』なんです。

 

 

 

そして、職人作業が終わった後、科学的根拠に基づいた治療に戻り、

 

今日徹底的な根管洗浄+根管充填を行い

 

術前 ⇒ 術後

EEdental a1.jpg

 

自己採点:92点

 

なかなか難易度の高い歯の治療でしたが綺麗に治療が行えました。

 

 

ただ、この歯が残ってくれるかどうかはもうしばらく経過観察を行う必要があります。

 

 

 

根の治療が得意な先生が、たまに言う言葉があります。

「根管治療は最後は術者の腕次第!」

 

 

この先もまだまだ、腕(指先)と感覚(直感)の研鑽は積む必要がまだまだ無限にあります。。。(´-ω-`;)ゞ

歯内療法は奥が深すぎる!

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