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第10回 中部歯内療法学会を聞いて思ったこと

日曜に中部歯内療法学会に参加してきました。

 

名前だけ理事の私は6:40分起きで新幹線に乗り

9:00~の役員会に参加(座っていただけですが・・・)

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会場に早く着きすぎました(笑)

  

 

特別講演の 吉竹先生、澤田先生の話が面白かったです。

 

http://eedental.jp/ee_diary/2014/05/post-965.html 

のことに触れ、

歯科医院で再診時には消耗品(紙コップやエプロンなど)180円

人件費含めたコスト810円

だそうです、再診料の420円では完全に赤字だが滅菌などは手を抜けないので仕方がないと割り切る。

 

 

 

口の中の残っている歯の数が少ない人ほど病気にかかりやすく医療費がかかる。

また老人では歯のある人ほど要介護になりにくい

 

歯が無い人の食事は高カロリー、低栄養になりやすい

 

インプラントの限界

歯根膜、水平繊維が無い為に天然歯に比べると防御機構が弱い

 

 

 

地味でさみしい歯内療法学会

歯内療法学会会員数   1995人

一方、

インプラント学会会員数 13343人

 

一桁違います。 (1万人引いても負けている・・・)

 

 

*以下、超個人的な意見

歯を抜いてからの方が歯医者は儲るから、抜いてからの治療を勉強するのだと思います。

 

そもそも保険の歯内療法の治療費設定が間違っていることから、不幸のスタートが・・・

本来は歯を残すことの学問の方が優先されるべきことなんですが、経済が入るとそうは言っていられない現状がこの国にはありますね。

 

医療全体でみても、儲かる分野ほど、技術も研究も行われ人も動きます。

(医療も経済活動の1部ですから仕方がないと思いますが・・・)

 

 

日本の歯内療法学会は一部のマニアックな良心的な先生の集いでホントさみしい限りなのですが、

アメリカの歯内療法学会(AAE)は非常に熱く、世界の歯内療法を牽引しています。

 

このからくりは、アメリカでは歯内療法の分野の先生方が一番儲かっているからです(´-ω-`;)ゞ

 

 

 

先日、オーストラリアに4年間仕事で住まわれた方が来院され、話をさせてもらいましたが、

オーストラリアでも悪くなった歯は感染根管処置より、抜いてインプラントという流れのようです。

 

歯内療法は手技的、学問的にも非常に難しいものなのでやはり行われないのでしょうか・・・

(オーストラリアの治療費はたぶんアメリカより高い治療費です。ただ海外の治療のレベルが高いとは個人的には思いません) 

 

  

難しい、儲からない分野を数百円~数千円で頑張られている日本の歯科医を個人的にはもっと評価すべきだと私は思うのですが

なぜか日本では歯医者ばかりバッシングを受けます(; ̄Д ̄)

 

「アメリカの歯医者の所得に比べると、日本の歯医者の所得は半分程度」とも聞きますから

利益率の高いインプラントを行わない限り日本の歯医者はアメリカの歯医者に比べ1/3~1/4と言ったところでしょうか。

 

 

 

 

歯内療法学会も今後どんどんアピールをしていくとのことですが、さてさてどこまで盛り上げられるのでしょうか?

 

 

是非、頑張ってもらいたいです!(完全に第3者視点)

 

 

 

個人的には補綴(銀歯などの被せ物)は保険から外して、

その分浮いた治療費をそのまま歯内療法に上乗せ、

ただし、ラバーダム義務化、術後レントゲン写真の提出は義務化(国の診査による減点方式)

成功率が低い(やり直しの多い)歯科医院にはペナルティーなど

(だいたい「ラバーダムなんていらない」と話される先生はそのデーター、論文書けって話ですよ!(笑))

 

 

 

根管治療時の「ラバーダム」は

自分の臨床の成功率をグッと上げる費用対効果の大きな1アイテムなので

やったほうがいいと私は思うんですけどねぇ~!

 

 

 

被せ物が自費治療になれば必然的に歯医者も一生懸命、根管治療するでしょうし、

患者さんもやり直しの際の費用を考えて、根管治療が上手な歯科医院を吟味するはずです。

 

最初にも戻りますが、歯が多く残っていた方が病気にならず医療費は抑えられるのですから、

こういう基礎の基礎から改革した方が医療費抑制に繋がると末端歯医者は思う訳です( ̄Д ̄;)

(ただ、結果が出るのは10年後以降ですが・・・) 

 

 

 

結局、歯科医もお金で動いているのですから、国がうまく誘導して行かないと。。。

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