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高校生の最も大切な第一大臼歯の根管治療(ファイル除去)+レジン充填
- 2019年4月 4日 09:25
- 歯内療法日記
珍しく1日で2本もファイル除去をした院長です。
今回の患者さんは16歳の男の子
近医で治療を受けたが不安というお母さん
大きなレジンがしてありますが・・・、
歯を見ると、側面の色がグレーに見え明らかに詰め物の下に虫歯が残っている所見。。。
レントゲンを撮ると
既に神経が取ってあり、
近心根に薄ら影と遠心根に長いファイル破折。。。
マヂかぁ~、16歳だよ。。。
患者さんに1つ質問をさせてもらいました。
『ラバーダムした!?』
「いえ・・・」
『じゃあ、やり直した方がいいね!』
(この状態で長期安定は難しいと判断しました)
ということで2時間半の時間を頂き1回法で治療スタート
まず虫歯を徹底的に除去
ペラペラになりましたがなんとか側だけしっかり残せました。(ここまでで1時間)
根管治療のポイントはファイル操作前の地味な下処理です。
根管形成や根管充填がポイントではないと思っています。
レジンにて薄くなった歯の補強を行い、
その後ラバーダムをして根管治療スタート、
遠心根の長いファイルを超音波で除去
5.5mmぐらいの長いファイル。
寺内先生に習ったチップの先を加工ベンディングする技術を身につけてからラクになりましたね。
セミナー代の20万は完全に回収できましたね!
http://eedental.jp/ee_diary/2016/07/post-1443.html
そんなことはいいんだ・・・(汗)
で、
根管形成、根管洗浄、根管充填、支台築造、レジン充填!を1時間15分で
口腔内写真『術前⇒術中⇒術後』
治療時間2時間15分
綺麗に治療することができました!(・_・)v
若い患者さんほど残りの人生を考えた場合きちん治療しておかないと
20代早々にインプラントやブリッジになりますからね。
特にこの第一大臼歯は口全体のカギを握る歯なので無くなると一気に口腔内が崩壊する可能性がありますので、
なるべく第一大臼歯はきちんと治しておいた方がいいと思います。
前の先生も頑張って治療してくれたと思いますが、どうしても保険治療では時間的な制約、
歯科医院側が赤字にならないような費用的な制約があるので長持ちする歯を作るのは難しいというのが私個人の意見です。
(だから私は保険治療辞めてしまった部分が大きいですね)
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