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EEデンタル こだわりの最近のブログ記事

頑張ったらOK!?

毎日診療していると、「えぇ~、これでいいの!?」というケースにたまに遭遇します。

 

今回のケースは60代の患者さんで治療をして欲しいとのこと

レントゲン

2025 EEdental UER (1).jpg

左下6は歯根破折により抜歯と判断

少しびっくりしたのが左下7の赤丸部分

正直どういう理由でこうなったのかが理解できませんでした。

 

歯茎の中、骨の辺りまでえぐる様にけずってありそこは空洞。。。

 

いやいやいや、見えないのにこんな治療しちゃダメでしょ!と思うのですが、

歯科医師は頑張ってやった結果がこうならお咎めなしという非常に恵まれた立ち位置

 

ただ、自分の歯がこんな事されたらたぶん怒りますし、何でこういう結果になったか聞きます。

*訴訟まではしませんけど、問いただします。

  

患者さんは左下を抜いた後、部分入れ歯にしたいとのことでしたので、左下7はきちんとやり替えた方がいいと説明させてもらいました。

 

電気メスを駆使して、歯髄保存も行いました。

2025 EEdental UER (2).jpg

レジンで縁下からビルドアップして、その部分はレジンマージンで形成 

  

30~40年前の顕微鏡のなかった時代なら仕方がないよね・・・

だと思いますが、現代において歯を残したい患者さんニーズを見事に裏切る治療ならやらない方がいいと個人的には思います。

治療した先生は、他の歯科医師に紹介するという極々当たり前の選択肢は持った方がいいように思えます。

  

 

この後、痛みが出ないか仮歯で1~2ヵ月経過をみてゴールドクラウンを入れて行く予定です。

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フロスか歯間ブラシか使ってね。

患者さんは40代女性 全顎検査でレントゲンを撮ると

右下第3大臼歯の銀歯の下と第2大臼歯の遠心目に虫歯が見られます。

ただ、気になるのがレントゲンにも映る大きな歯石(黄色〇内の三角形の白い点)

2025 EEdental TOR (1).jpg 

定期検診に行っているにも関わらずここまで大きな歯石にしてしまっています。

また長く歯石が付着しているようで、その下の骨も歯周病で溶けてきてしまっています。。。

  

この歯と歯の間は歯間ブラシやフロスを入れないと汚れはずっと貯まる一方で、長年の蓄積でこのような大きな歯石が形成されます。

ですから、私は患者さんには1日1回でいいから歯間ブラシかフロスは入れるように説明しています。

 

奥歯の歯石は裸眼では殆ど分かりません、顕微鏡でも分かりにくいのでレントゲンを撮る必要があります。

患者さん的に言えば定期的にメンテナンスに行っていればきちんと取ってくれていると思ってしまうと思いますが現実こんなものです。

   

患者さんには虫歯の治療の際に取れれば一緒に歯石も取りますと説明  

2025 EEdental TOR (1).jpg

*歯茎の中の歯石なので麻酔をしないと痛い場所です。

 

術後 

2025 EEdental TOR (2).jpg 

虫歯&歯石、綺麗に治療出来たと思います。

  

個人的には、こういった歯石を見つけ取れるのであれば定期検診も意味あると思いますが、

こんな大きな歯石を無視されるメンテナンスなどはあまり行く意味ないなと思ってしまいます。

 

正直3ヵ月に1回行くメンテナンスなどは中等度以上の歯周病の方ぐらいでいいと思います。 

虫歯の為の健診なら6~12ヵ月に1回行くぐらいで十分だと個人的には思っています、

はっきり言って3ヵ月に1回メンテナンスに行っているような歯科医師は殆どいないことが、その答えだと思いますよ。

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分割抜歯(トライセクション)1か月後

ちょっと前にブログにさせて頂いた分割抜歯 

 

術後1ヵ月のレントゲン

2025 EEdental SUY(6).jpg

 

術後1か月後の口腔内

2025 EEdental SUY(7).jpg

*白いのはラフ形成した削りカスが歯肉についているだけです。

術後1ヵ月としては順調に治っていますので、仮歯を入れて咬めるようにします。

  

個人的な意見では分割抜歯して問題を起こすことが多いのは分割断面の凹凸

分割抜歯は顕微鏡下(低倍率)で歯をカットして、中倍率でカットした面を音波で慣らし段差を出来るだけないように作っています。

後、クラウンは歯肉にくっ付けるように多少オベイト状に製作していますが、分割面に歯ブラシは当たりませんが、個人的な経験では歯肉の問題が出たことはありません。

むしろ分割抜歯でダメになることが多いのはやはり破折になります。

 

仮歯のまま生活してもらい6ヵ月予後でレントゲンを撮って行きます。

 

今回のように第一大臼歯は近心頬側根が破折などでダメになることがたまにありますが、

速い段階できちんと分割抜歯したものは意外と長く使えています。

*15年ぐらい持っているケースもあります。

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新種のクラウン!?

先日初めて見たクラウン

2025 EEdental P.jpg

何これ!?仮歯!? と思ってしまったのですが、

   

検索してみるとどうやら保険適応を受けた「PEEKクラウン」因みにこの状態が本歯みたいです。

 

PEEKは2018年にカルフォルニアでこんな材料あるよとは聞いていましたが

LA RDT(レジスタードデンタルテクニシャン)ツアー - EE DENTAL_Blog

まさか、こんな所で出くわすとは。

 

 

世界的な金属の高騰で採算が取れない為、金属(銀歯)を使えなくなってきており代用材料として

この材料が選択された訳ですが、

 

歯科医師でこの材料自分の口に使う先生っていますかね!?

  

個人的に【良い材料】とは、「昔から使われてきており歴史のある材料」だと解釈しています。

歯科の場合「新しい材料・新しい治療が直ぐに最良になることはあまりありません

 

 

2019年に書いたブログですが、

歯科保険治療 - EE DENTAL_Blog 

結局、物価上昇率に対しても治療費の値上げがないまま来てしまい、衰退していくしかない歯科保険治療です。

  

保険治療も大変な時代に入ったなと思います。

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固めるとレジンは動く

先日参加した技工士学会 

面白かった技工士学会 - EE DENTAL_Blog  

 

そこで奥森さん(入れ歯のプロ)が講演の中で言っていた、「レジンは固めると動く」

凄く印象的な言葉でした。

 

実際、歯科分野でも同じことは言えますし、これをどう理解し補正していくか!?

 

例えば、私が2012年に外科的歯内療法を行わさせて頂いた患者さん

2024年年末に腫れてきてしまった為見せてもらうと

2025 EEdental TOS (2).jpg

レントゲンで破折線が確認でき、患者さんと話し合い近心根を抜歯して遠心根を残しましょうとなりました。

 

ヘミセクションさせてもらい抜歯した近心根を観察すると

2025 EEdental TOS (1).jpg

側面はきちんと接着しているのですが、下底部(赤部分)はレジンが浮き上がり隙間が見られます。

この当時は一般的なデュアルキュア系コア材料を使用して1塊でレジンを填入していましたが、

詰めるレジンの量が多いのと、Cファクターがマックスの為固めると浮き上がりが発生してしまいます。

 

こうやって浮いてしまうと術後感染(コロナルリケージ)も起こりやすくなってしまいます。

  

なるべくこういったことが起こらないように現在レジンコアは

 

1塊で詰めるのでなく、10回~15回以上にレジンを少しずつ詰め、収縮量の極力小さい充填用レジンを用います。(コア用レジンは収縮量が大きい)

また下から積層すると浮き上がりが出てしまう為、横積層や詰める場所をランダムに動かしたりしています。

 

たぶん顕微鏡を使ってレジンコアを作っていない先生は分からないと思いますが、少し透明系のレジンを使うと詰めた部分のレジンが浮いているかが分かります。

浮いた場合は詰めたレジンにホワイトラインが出ます。

ただ、ランダムに詰めることによりそこはある程度補正をかけることが可能です。

患者さんの中には保険の歯科医院と自費の歯科医院は何が違うのかたまに聞かれますが、はっきり言えば手間のかけ方とこだわりが違います。

材料などは殆ど同じですが、個人的には材料の差で予後が大きく変わることはまずないと考えています。 

 

  

やっぱり、その道のプロがいう言葉には臨床のヒントが隠されているなと感じます。

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レントゲンから読み取る

レントゲン検査とは単なる白黒写真であり、血液検査のように数値で出るものではありません。

レントゲンは本来白っぽくないといけない場所が黒く映っていたりと、正常所見から逸脱した場所を探し病気の予想をします。

ですから、術者の読影能力が直結するものです。

例えば、同じレントゲンを見ても卒後間もない先生と30年レントゲンを見てきた先生では読み取るものも違います。

 

またレントゲンメーカーでも鮮鋭度に差があり、より鮮明に映るレントゲンの方が読み取れるものも多く診断の手助けになります。

 

EEデンタルは虫歯治療と根管治療をメインに行っているのでレントゲンには凄くこだわりを持ち、メーカーも嫌がるぐらいレントゲンの調整をしています。

(今はレントゲンもデジタル化しているのですが、ソフトである程度像の調整ができます。)

  

で、今回のケースは、虫歯の大きさを読み間違えたケース

 

患者さんは30代男性

1年前にレントゲンを撮っており、虫歯があるよと告知はしていました。

2025 EEdental MIA (1).jpg

顕微鏡で歯を見ても特に大きな虫歯のようには見えません。

 

私は虫歯を発見は、顕微鏡6割、レントゲン3割、患者さんの症状1割で見つける感じです。

ですから、虫歯の発見は顕微鏡がメインとなるのですが、この歯に関しては全く虫歯に見えずたまたまレントゲンを撮ると黒い穴があったので、「たぶん虫歯ありますよ」という診断

 

レントゲンを撮って1年後に患者さんから連絡があり、以前言っていた右上の奥歯の治療をして欲しいとの依頼

 

で虫歯を削ったのですが、イメージしていたより思いの外虫歯が大きい

削って行くと歯茎のかなり下の方にも穴が空いており、この時点でレントゲンを見返しまさか。。。

2025 EEdental MIA (2).jpg 

この紫色のラインが虫歯の場所!?

 

その後2か所神経が見え、セラカルにて直接覆髄を行いました。

 

で、術後のレントゲン

2025 EEdental MIA (3).jpg

紫色の部分とほぼ一致・・・

 

基本的になるべく最初の指針と処置に違いが無いように、顕微鏡&レントゲンはきちんとしているつもりなのですが、今回のケースは久しぶりに虫歯の大きさを読み間違えました。

 

普通ここまで虫歯が大きくなると、顕微鏡で見ると歯の色がグレーに見えたり、彩度が落ちたりしていて見逃すことはまずないのですが、今回の歯はもの凄くイレギュラーで歯の色が健康そのもの色をしていました。

ここまで虫歯が大きくなっても症状が出ないことはよくあります。

 

患者さんには動画で説明を行いましたが、今回の反省点は1年前のレントゲンで治療をスタートするのではなく、1年ぶりに来た際にもう一度レントゲンを撮るべきだったなと反省しました。

 

ホント虫歯の治療も発見も難しい。。。 (>。<)

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抜歯適応は先生毎に違います。

患者さんは当時20代女性  

親知らずの影響で歯茎の中に大きな穴があるが痛みなどはない。

   

 レントゲン

2024 EEdental MaY (1).jpg

過去に神経を取る治療がしてありますが、親知らずが斜めに生えており

第2大臼歯の遠心面が吸収or虫歯所見あり。

 

インプラントをやっている先生なら速やかに抜歯をして骨を守るという治療方針だと思います。 

ただ、患者さんは20代ということもあり、何とか歯を残したいとのこと。 

 

患者さんにはトライはするが残せない可能性もあることを説明し治療スタート

まず邪魔な親知らずを口腔外科で抜いてもらい、穴にアプローチすると

やはり親知らずの影響で外部吸収がみられ、そこに虫歯も併発しているような感じでした。

 

縁下から隔壁を作り根管充填+レジンコア

2024 EEdental MaY (2).jpg

咬むと痛い状況もあり、レジンコアのまま様子をみてもらい経過観察

 

 1年経過を見ましたが、腫れや痛みもないとのこと

2024 EEdental MaY (3).jpg

 このケースは硬いクラウンを入れるより弱いレジンで経過を見た方がいいと判断しレジン充填で済ませました。

  

と言うのが13年前の話

 

最近来院されたので、レントゲンを撮らせてもらいました。

2024 EEdental MaY (4).jpg 

患者さんも違和感なくつかえているとのことで、このまま使ってもらうことに 

  

同じ歯を診ても残せる・残せないという判断は先生毎に違います。

 はっきり言えばインプラントをしていない先生ほど次の処置が無い為歯の保存にチャレンジしますし、

インプラントをやっている先生の方が早い段階で抜歯提案をします。

   

患者さんはこういった事を知っている・知っていないで自分の歯の本数は変わってきますよ。

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矯正の保定装置除去(固定装置)

以前書いた、矯正治療ネタ

成人歯科矯正のリスクとデメリットよく考えてからやってね。 - EE DENTAL_Blog

 

今の歯科界のトレンドはマウスピース矯正治療なのですが、

個人的にはこんなに多くの成人に矯正って必要か!?と思っています。

 

追記:昼にヤフーニュースにこんな記事ありました。

歯の矯正「手軽」「安価」うたうサービスに注意 歯科医ほぼ関与せず、訴訟も...専門家に聞く〝向き不向き〟 

歯の矯正「手軽」「安価」うたうサービスに注意 歯科医ほぼ関与せず、訴訟も...専門家に聞く〝向き不向き〟(withnews) - Yahoo!ニュース

歯科医院だって商売なんですから、必要なくても割の良い矯正治療を売り込む場合はあると思いますよ。

 

 

はっきり言えば、歯並びの多少の凸凹は病気ではありません。

また矯正治療をすることで歯の寿命が大きく伸びるようなことはなくむしろ歯・体にとっては負担をかけている気しかしません。

 

今回のケースは、ブログにリスクの1つに書いた

⑧半永久的に続く固定と保定装置

患者さんは20代男性 お母さんがEEデンタルの患者さんでかれこれ10年以上見させてもらっています。

先日矯正治療が終わったので一度虫歯の検査をしたいとのことで来院

 

口腔内を見てみると・・・

舌側

2024 EEdental KW (1).jpg

唇側

2024 EEdental KW (2).jpg

矯正装置を固定する接着剤がモリモリに・・・

  

顕微鏡で治療している人間からすると「超雑っ!」

矯正の先生はこれで5~6年保定するとのことですが、こんなの絶対悪くなる将来しかない。。。  

非侵襲性歯髄覆罩(AIPC) 矯正期間中の虫歯リスクの高さ  - EE DENTAL_Blog

  

しかもスタートは小児矯正で現在22歳

保定するよりきちんと歯磨き出来るようにした方がいいと個人的見解を述べる。

 

お母さんとも話し合って今回矯正装置を外すことに

2024 EEdental KW (3).jpg

顕微鏡下で歯を削らないように慎重に固定装置&接着剤除去

 

幸いまだ虫歯にはなっていませんでしたが、案の定虫歯の卵のCOは見られましたので良く磨くように指示

(こんな装置入れたら歯なんか磨けない) 

 

先生にもよるのですが、矯正専門の先生の歯科治療って・・・

歯科治療の「質」って気にしています!? - EE DENTAL_Blog

  

敵ばかり作る様な内容のブログですが、ホント成人の矯正治療はよくよく考えた方がいいですよ(- ω -;)

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歯を長く使う為の基礎治療

患者さんは40代女性

過去に治療した所が悪くなってしまい、痛みが出たり引いたりしている。

一度きちんと治しておきたいとのこと 

 

レントゲンを撮ると、

2024 EEdental IW (1).jpg 

多くの歯が治療してあり、銀歯の下の大きな虫歯(骨の辺りまで穴が空いています)

根尖病変など・・・

  

基本的にこれらの疾患はレントゲンを撮らないと分かりませんが、

このようになった原因ははっきり言ってしまえば、過去の治療の質 

 

歯の治療は難しいのでこうなってしまいがちですが、このような状態になると「再治療が必要です」の繰り返しで抜歯が近づいてきます。

個人的にはですが、歯を失う最大の理由は歯科医師の治療だと思っているので、なるべくなら1回できちんと治療を仕上げた方がいいと思います。

 

患者さんと話し合い治療をさせてもらいました。

2024 EEdental IW (2).jpg

第1小臼歯:歯茎の下に大きな虫歯があり骨の辺りまで顕微鏡下で処理してクラウンに

第2小臼歯:銀歯の下の大きな虫歯を取り神経を保存してレジン充填

 

第1大臼歯:根管治療+レジンコア+仮歯

第2大臼歯:クラウンの下の虫歯の治療+仮歯

2024 EEdental IW (3).jpg 

他の歯の治療もさせてもらい1年経過して問題無いのを確認して、仮歯を本歯に替えていきます。

 

セラミッククラウンSet時 のシェード確認

2024 EEdental IW (5).jpg

*写真内に2本セラミッククラウンを入れています。

  

最終的な治療後のレントゲン 

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根尖病変はなく、セメントの取り残しもなく、クラウンの適合も問題ありません!

  

歯の治療は手間と時間をかけないと、すぐに再治療となり歯を失う原因になります。

なるべく1回できちんと治療を終わらせ、毎日の歯磨きで長持ちさせることをお勧めします。

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分割抜歯は顕微鏡下でやります!

基本的に私は抜歯は、口腔外科やインプラントする場合はインプラントをする先生に抜歯をお願いしており、自分が抜くことは殆どありません。

(極稀に、「他所に行くの怖いから、頼む!先生やってくれ!」という患者さんだけ抜きますが・・・)

 

ただ、どうしても自分がやった方がいいと思っているのが分割抜歯

  

今回のケースは、50代の女性患者さん

レントゲンを撮らせてもらいました。

2024 EEdental YAK (1).jpg 

第2大臼歯に根尖病変が見られますが、何となく感じる違和感

事前説明で折れている可能性もあることをお話させてもらったのですが・・・

 

治療をスタートすると

病変がある近心頬側根にクラックが見られ、患者さんに説明

この第2大臼歯はCT上で3根ある根が開いていたので、折れた根っこだけ抜いて分割抜歯(トライセクション)もあると説明

ただし、3つの根で1つの頭を支えていたものを2つの根で1つの頭を支えることになるので、一生は持たないので使えるまで使う感じになると説明  

 

長く持っているケース:分割抜歯(トライセクション)後16年 - EE DENTAL_Blog  

この分割抜歯ですが、個人的な感覚では分割する時の切断面をいかに段差なく滑沢に仕上げるか!?

普通はこの分割抜歯は埋まっている3つの根を推測できるので、残す歯を削ってしまったり、切断面がガタガタになってしまう傾向があり、そこに細菌感染が起こると膿んで来たりしてしまい長く持ちません。

そこで登場するのが顕微鏡とCTでの推測 切断に有効なのがエアースケーラーによる音波による切断

エアースケーラー  - カボ プランメカ ジャパン株式会社 / KaVo Planmeca Japan K.K. 

ソニックフレックス チップ No.68 エンド 

 

私はダイヤモンドばーでざっくり小さめに分割し、このエンドチップで仕上げて行きます。

ただ、1本2万円近くするチップですが、結構ボロボロになります・・・

(なので、新品は使わずエンドで使った使い古しを使用します) 

  

1回法で根管治療+レジンコア+分割抜歯まで(1時間45分)

2024 EEdental YAK (2).jpg

この日は止血をして仮歯の型撮りをして終了!

 

抜いた所が落ち着く1か月後に来てもらい仮歯を入れます。 

2024 EEdental YAK (3).jpg

仮歯を元の形で、抜いた部分の歯肉の上に仮歯をのせる形にして食べかすが入りにくいようにします。

*オベイト形状までは歯肉は押しませんが、歯肉にはくっ付けます。

最終補綴は多少歯肉を押すように作りますが、多少なので2~3日で違和感は落ち着きます。  

 

今回のケース仮歯で5ヵ月程度使ってもらい、痛みや腫れが出なければ最終補綴物を作ります。 

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