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歯を残したいなら早目に歯内療法専門医へ
- 2026年9月25日 09:00
- 歯内療法日記
根尖病変(根の先の膿)が原因で歯を残したいと思われた場合
早目に歯内療法専門医の歯科医院で相談することをお勧めします。
今回のケースなどは、早目に来 てくれていたら保存できていたかな!?と思うケースでした。
患者さんは40代男性
外科を行ったがまた腫れてきて一度診てもらいたいとのこと
レントゲン
赤丸の部分に根尖病変があります。
隣の健康な第一小臼歯に比べかなり歯が短くなっています。
話を聞くと、メタルコアが大きく除去が難しく除去中に歯が折れる可能性があるので
歯根端切除で外科的に治した方がいいと言われ、外科を行うもの治らず
先週再歯根端切除を行ったが、歯茎からの膿は止まらない。
ん~~~、一般的と言われれば一般的な保存治療なんですが・・・
歯内療法専門医の立場からすると、
まずこの大きさのメタルコア、全く問題無く外せます。
後、メタルコア除去で歯根破折が起こるってまず暴力的な力をかけないと起こらす、コア除去で起こるとすればパフォレーションになると思います。
個人的に歯、小臼歯なのでまだ道具も普通に入るのでコア除去の難易度的にいえば「普通」
ここまで長いと難易度は高いと判断しますが
また外科なのですが、歯根端切除は成功率で言うと50%程度
一方、歯内療法専門医が行う外科的歯内療法は成功率80~90%
ですので、歯内療法専門医が治療すると
まずメタルコアを外して根管治療 これで治る確率は80%
もし20%の不成功になってしまった場合、外科的歯内療法で保存治療を行えば、
悪く見積もっても100本中96本は保存が行えます。
今回の患者さんのケース根の先を2回の外科で大きく削ってしまっており、
逆根管充填するスペースがないこと、歯根が短く動揺も出てしまっているので、
残念ながら抜歯が妥当と判断しました。
治療した先生も歯を残そうと治療されたと思いますが、
結果として言えるのは、根尖病変が原因で悪くなってしまった歯で担当の先生が難易度が高いと判断された歯は歯内療法専門医の歯科医院で治療した方が残せる確率は高くなります。
患者さんも帰り際に「今後、歯のトラブルになったら先生の所に来ます」と言われて帰られました。
ホント、歯科医院選びで歯の寿命の多くは決まってしまいます。
基本的にかかった歯科医院の先生が自分の出来る治療範囲で治療を行うので、患者さんが歯科医院を受診したら後は殆ど運任せとなってしまいますが、そこには確実に技術差というのもは存在します。
材料や設備というのはあったにこしたことはありませんが、まず患者さんがやるべきことは歯科医院選びだと個人的には思います。
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根の先のクレーター状の歯根吸収
- 2026年9月23日 09:00
- 歯内療法日記
以前書いたブログ
根管治療(外部吸収と側枝)とインプラント - EE DENTAL_Blog
久しぶりに来院されたのでレントゲンを撮らせてもらいました。
術前
根尖病変があり、根尖が凹状に吸収しており根尖病変も見られました。
どういった作用機序でこんな吸収が起こるのか!?
(細菌感染もその1つだとは思いますが)
別の歯の治療相談で来院されたのでレントゲンを撮らせてもらいました。
レントゲン
症状もなく経過は良好で、とりあえず外科的歯内療法は今の所行う必要は無さそうです。
隣の犬歯の根尖病変も綺麗に治ってくれています。
今日も歯根吸収ケースの治療がありますが、歯根吸収の治療は結構大変(・д・;)
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矯正治療のリスクと変色した歯の戻し方
- 2026年9月15日 09:00
- 歯内療法日記 | EEデンタル こだわり
患者さんは20代女性
マウスピース矯正をして9ヵ月経過した時に前歯が大きく痛んだ
マウスピースを外していたら痛みは治まってきたが、前歯が変色してきている。
確かに前歯1本だけ暗い色になってきてしまっています。
お母さんがEEデンタルの患者さんで、何とか治せないか!?とお願いを受けました。
たぶん、本人もお母さんも歯がこんなことになってしまいビックリされたと思います。
話をよくよく聞くと矯正をしている歯科医院の対応も・・・
正直、成人矯正ってリスクが高い治療だと思うんですよね。
成人歯科矯正のリスクとデメリットよく考えてからやってね。 - EE DENTAL_Blog
レントゲン
少し影があります。
電気歯髄診断では歯髄反応はなく、矯正の力で神経が死んでしまっています。
綺麗になりたくて初めた矯正治療でこんな結果に・・・
これってあたかもノーリスクで歯並びが綺麗になれると謳うような、SNS詐欺にも思えます。
患者さん、お母さんに説明を行い。
根管治療を行い、少しだけブリーチしてレジン充填を行いました。
経験上、こういった変色歯は髄角の神経をきちんと取るとある程度歯の色は戻ります。
またこの部分の死んだ神経を取り残すと、あっという間にまたすぐに同じ暗い歯の色になりますので、ポイントは髄角の神経処理をいかに正確に行うか!?
また今回のケース矯正の影響か、神経が必死に治ろうとした痕か根尖が非常に広く開いていた為MTAプラスを使用。
患者さんには神経を取ってしまった歯なので今後変色は少しずつ起こること、
今後色が気になった時点でホームホワイトニングで色の改善を行う必要があると説明
先日、術後半年で来院してもらいました。
症状はなく経過は順調
また、歯の色
患者さん本人もお母さんも、今の所は歯の色は気にされていないようだったので
とりあえずホワイトニングは行わずこのまま経過をみることにしました。
歯の色を決める髄角 この部分は0.1mmぐらいの厚みになり、顕微鏡での確認を行いながら必要最小限の切削で治療を行います。
今回のケース、患者さんもお母さんも治療結果に納得され安心しました。
もう半年経過をみさせてもらいます。
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4ヵ月根管治療をしているが治らない膿
- 2026年9月11日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは50代女性
今年の2~3月ごろから歯茎から腫れと膿が出てきて4ヵ月根管治療をしているがなかなか治らない。
担当の先生から歯内療法専門医に行ってみたら!?と言われ来院
レントゲン
ピンクの場所辺りに膿の出口はあるのですが、根尖病変が見当たらない。
口腔内
一度CTを撮らせてもらうと、根尖病変らしき所見は1本前の右下5に見られました。
電気歯髄診断を右下5に行うとほぼほぼ神経は死んでおり、腫れと膿の原因は左下5の疑いが強いと説明
レントゲンでも過去に大きな虫歯の治療をした痕が見られました。
ただ、かなりの角度で傾斜した舌側転位歯だったので、根管治療するより右下5は抜歯してその隙間を左下6のクラウンで補ってみてはと提案。
ただ、この転位歯、自分では120%抜ける自信がないので、医療センターの湯浅先生に抜歯をお願い。
普段、いつもすんなり抜けましたと返書に所見などが書いてあるのですが、今回は10分以上揺らして何とか抜けましたと、かなり大変だったみたい。
(いつもすみません・・・)
縫合をしたようで、14日後の来院時には膿も消失していたと連絡がありました。
さて、ここから私の仕事
前の先生が左下6だと思い頑張って根管治療してくれていたのですが、根尖は#50以上に拡大されており・・・
MTAセメント詰めようか、ガッタパーチャーを使用しようか迷う所
初回、根管治療だったということでガッタパーチャーを選択
根尖からガッタパーチャーが出ないように、調整して根管充填を行いました。
歯の治療は原因歯の特定からスタートします。
今回のケースは左下5が大きく傾斜しており、根尖病変が隠れるような形になっており
また膿も左下6の位置にあったことより、右下6の根管治療をスタートされたと思います。
歯内療法専門医であれば、ある程度こういったケースを経験しているので
怪しい歯の特定が行えますが、一般歯科の先生だとこういったケースはあまり見ないので
膿が出てきている歯の近くの歯から触ってしまうのはある程度仕方がないかと思います。
ただ、治療している先生は自分では治せないと素早い判断をしてくれ、歯内療法専門医の存在を患者さんに伝えてくれた為、左下6の歯の保存が行えました。
親知らずの抜歯のように、治療中の根管治療が難しいと思われれば歯内療法専門医に頼った方が担当の先生の精神的な負担も減らせるので、3カ月ぐらい触って治らなければ専門医を紹介してもらった方がいいと思います。
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意外と多いよ、歯根吸収
- 2026年9月 9日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは40代女性
2019年に一度全顎検査をさせてもらった後
2021年にまた連絡があり、時々咬むと痛い感じが1年前からある。
先日から咬んでいなくても痛みがあり、腫れているような感覚もある。
患者さん的には右下6が痛んでいる感じがするとのこと
レントゲン、CTで診査すると
右下6に吸収様の所見が見られました。
患者さんに説明を行い、吸収部の処理を行い根管治療を行うことにしました。
根管充填はガッタパーチャー使用し、吸収部にはMTAセメントで修復を行いました。
1回法で治療を行いました。治療時間1時間45分
そこから仮歯で経過を見て行き
1年予後でも問題無かったのでセラミッククラウンを製作させてもらいました。
先日別件で来院されたので、ついでにレントゲンを撮らせてもらいました。
経過は良好です!
世間的には非常に珍しいとされる外部吸収
ただEEデンタルでは年にぽつぽつこういった吸収ケースがあるので、意外と吸収って見つけていないだけで多いんだろうなと思います。
また吸収が多いのは歯頚部付近となっています。
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根管治療削って治りますか年後のレントゲン!?
- 2026年9月 4日 09:00
- 歯内療法日記
根管治療の成否は細菌感染の有無です。
*ただし、病変のない歯の中でも無菌ではありません。
今の考え方だと、膿んだりしている歯の中の細菌を減らし細菌が悪さの出来ない菌数まで減らすのが
今の根管治療のコンセプトです。 (7割以上などの数字はありますが、1割、2割など治療する側は分かっていません)
では、この菌を減らす方法として、大きく分けると
①削って菌を減らす
②消毒して菌を減らす
この2つになります。
大昔の考え方は①の方法で歯をどんどん削って行き、貼薬剤(ホルマリン系、水酸化Ca、など)という薬剤で菌を減らすというものでした。
ただ、現代において根管治療後に起る歯根破折リスクを出来るだけ減らすを考えると
①の削る作業は必要最小限にして、②の消毒をいかに効率的に行うかがポイントになってきています。
この①も必要最小限にしようとすると必ず顕微鏡が必要になってきます。
とっくり型の花瓶の中を掃除するのに、まず汚れがこびり付いた場所を知りたい
ファイバースコープなどあれば中のこびり付いた汚れの程度と部位が分かります。
今回のケース 50代男性
20年前に根管治療した歯、咬んだ際に痛みがでてしまい、近医に行くと深い歯周ポケットもあり抜歯と言われる。
転院して根管治療をしてもらっているがなかなか治らす、先月はまた腫れてきて切開を行った。
現在、歯に物が当たると痛い、歩く振動でも痛いとのこと。
レントゲンとCTを撮ると
近心根側面に根尖病変があるのですが、治療の度にファイルで削ったと思わるように
だいぶ歯の中を削っています・・・
第一大臼歯の白い線と主訴の第二大臼歯を比べてもらうと4倍ぐらいに太くなっています。
治療してくれた先生も治そうと思って削っていると思いますが、これは削り過ぎ・・・
また病変の位置と症状的にも歯根破折、削り過ぎによるパフォレーションが疑われると説明させてもらいました。
患者さんは一度残す治療をトライしてみたいとのことで治療させてもらいました。
治療をスタートするとすぐに、削り過ぎで歯に穴(パフォ)がありました。
ただ破折線のような所見はないので根管治療を仕上げることとしました。
*破折線は顕微鏡で歯の中をのぞいても確認できないことはあります。
こういったリスクがあるので、①の削って細菌除去は結構リスキー
先で書いた例え、とっくり型のファイバースコープなどで中を見て、汚れが強い場所を理解できていたらどうでしょう!?
そうすればそこだけピンポイントで削って処理出来ます。
闇雲に削って行っても壺の厚みはどんどん薄くなって行き、最悪穴が開き使えなくなってしまいます。
穴の開いた場所をレジンでパフォレーションリペアを行い。
ここまで削ってあったので、②の消毒で細菌除去を行いました。
*この②の消毒も薬剤の組み合わせ、消毒する際の効率的な洗浄方法があります。
根の先端も#60以上に削ってあったのでMTAとガッタパーチャーの2つで根管充填
治療時間1時間45分 1回法で根管治療とレジンコアまでを行いました。
術後1年
半年前に一度腫れてからは落ち着いている、痛みは今の所無い。
やっぱり破折かなと疑えるような所見
もう1年仮歯で生活してもらうことに
術後2年
ここ半年ぐらいは問題無いとのこと
患者さんには使えるまで使ってもらうことで終診とさせて頂きました。
昔の術式で、闇雲に削って治療するよりきちんと隔壁作って、消毒して行った方がいいと思うんですよね・・・(。_。 )
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根管治療の限界を感じる... 補綴は早目にお願いします。
- 2026年8月29日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは50代女性
根管治療の先生に治療してもらっているが治らず、腫れてきて為
「抜歯した方がよい」と言われた。
何とか残せないか!?と来院
現在インプラント治療も並行して行っていて、全体的な咬み合わせの治療中である。
レントゲン
大きな根尖病変があり、根分岐部まで骨が無くなっており感染して結構な時間が経過している感じ
また隔壁もなく近心のガッタパーチャーは残ったまま・・・
まぁ、インプラントを選択肢に持つ病院であれば早目に抜いて骨頂の骨を守りたいというのも分かります。
ただ、患者さんの希望としては歯の保存なので一度トライしてみることにしました。
治療1回目に残っているカリエス除去と隔壁+根管内の人工物除去と徹底的な根管洗浄
治療2回目に根管充填+レジンコア+仮歯
近心根2根は石灰化しており穿通がなかったので、追える所まで追い根管充填(MTAセメントとガッタパーチャーを使用)
術後1年
結構しっかり骨が出来てきてくれています。
ここまでしっかり骨は出来てくれていれば本歯を入れても大丈夫と判断し
かかりつけの先生に補綴を依頼
別件の治療で来院されたのでレントゲンを撮らせてもらいました。
術後4年
仮歯はだいぶすり減ってきていました・・・
根の治療をした人間からすると、早目に補綴(本歯)して欲しい。
膿んで悪くなった歯の成否は根管治療の質
治った後の長期安定は感染しないような精密な土台と被せ物(本歯)
簡単なイメージで言えば、歯の中に細菌が入らないように1つ目の蓋が土台、2つ目の蓋が被せ物になるので、予後の見通しがついたらできるだけ早く2つ目の防御壁を製作してもらいたい。
また、別件で来院されたので
術後5年、レジンコアを形成した痕はあるもののまだ仮歯・・・
歯科も近心根に怪しい影が(泣)
そして先日
腫れた来たとのことで来院
セラミッククラウンが入っていますが、根の方は近心根を取り囲むような透過像が見られます。
ただ、根分岐部の骨はしっかりあります。
折れたかな・・・!?という所見
ただ咬合痛はないとのことで、次回外科的歯内療法で保存治療を行うことになりました。
ん~、あれだけ骨は短期でしっかり出来てくれたのですが、悲しい結果となってしまいました。
他院からの根管治療での紹介では基本この業界では、依頼してきた歯科医院で本歯を入れる流れとなっています。
たまに患者さんが引き続き本歯まで入れて欲しいと言われることありますが、必ずかかりつけに戻ってもらって先生の許可をもらってきてもらいます。
(イメージ的に2割ぐらいの患者さんは先生の許可を貰ってきてくれて、本歯まで作らせてもらっています)
ですので、かかりつけに帰ってもらって本歯を入れる時期というのはかかりつけの先生毎の判断になりますが、歯内療法専門医としては治癒所見が出てきてくれたらすぐに補綴をしてもらいたいというのが希望です。
以前、かかりつけの先生に「良くできた仮歯だから取れるまでこのまま行きましょう!」と3近く年仮歯の患者さんがおられましたが、即答で「いやダメ! 本歯入れてもらってください」と話しました。
仮歯は取り外しが出来るように仮歯用の接着剤を使用しますが、この接着剤は唾液に溶けるので徐々にセメントが溶け歯の中に唾液と共に細菌が入っていきます。
本歯の場合、仮歯より適合が良く歯と被せ物の隙間が少なくでき、レジン系の溶けない接着剤を使うので歯の中での細菌感染リスクが減らせます。
たまに患者さん判断で数年仮歯の患者さんいますが、長期の歯の安定を求めるなら1年ぐらいで本歯にしてくださいね。
お願いします!m(_ _;)m
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歯の長さが長い歯の根管治療
- 2026年8月28日 09:00
- 歯内療法日記
歯の長さは患者さん毎にまちまちで長い人もいれば短い人もいます。
ただ、体の法則として犬歯は横揺れに耐えれるように一番太く、長い根が埋まっています。
歯が長いということは歯の寿命面で言えばメリットが多く
歯周病になってしまった際にも歯が長い人は歯を支える骨もしっかりあり
歯周病でもなかなか歯が揺れてきません。
逆に歯の長さが短い人は揺れが早く出てしまい、咬めなくなってきてしまいます。
これは生まれ持った因子であり、後天的に歯を長くすることはできません。
ただし、後天的に歯の長さを短くすることは可能で、矯正治療をおこなうともれなく歯の長さは短くなります。
成人歯科矯正のリスクとデメリットよく考えてからやってね。 - EE DENTAL_Blog
今回のケース
50代女性 治療をしているがなかなか治らず咬めるようにしたいとのこと
治療中の右上4・5は歯根破折を起こしている所見だったので残念ながら抜歯
右上3は大きな虫歯で穴が開いており、要根管治療
レントゲン
この犬歯かなり歯が長くて作業長が28mm近くありました。
基本的に私がよく使うファイル(ヤスリ)は21mmと25mm
この長さになると年に数回しか使わない31mmという長いファイルを使用します。
ほんと滅多に使わないので、ファイルもGTXファイルという2世代ぐらい前のファイルで形成しました。
因みに、年に数回しか使わない短いファイルは16mm、長いファイルの半分の長さのものです。
ボンデントニッケルチタンファイル - EE DENTAL_Blog
1回法で治療を行いました。(治療時間1時間45分)
神経は既に死んでおり神経からの出血はありませんでした。
根管治療(ガッタパーチャー使用)+レジンコア、レジン充填
今年初めて使ったGTXファイル、やはり今の自分の好みのファイルではなかったので
終売が決定している私のメインファイルのプロテーパーゴールドの31mmに総替えしました。
ニッケルチタンファイルは今安いジェネリックファイルが主流になってきていますが、
個人的には高くても使い慣れた安心できるファイルが精神的にも落ち着きます(笑)
*正直、ファイルなんて20年前と異なりどのファイル使ってもそんなに大きな差はないと思います。
ただ、根管形成のポイントは根管上部を上手に処理するにことに尽きるので、この部分を効率よく削れるプロテーパーの「SX」はおススメです。
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色々な場所が痛む女性患者さんの治療
- 2026年8月21日 09:00
- 歯内療法日記
基本的に男の人は良い意味で鈍感な人が多く、術後もあまり痛みを訴えられるようなことは少なく感染源さえ取れば痛みが長期化することが少ないです。
逆に女性は男性に比べ痛みを感じやすく、長期的に痛みに悩まされる傾向があります。
今回のケース患者さんは60代女性
痛みが色々あり、色々治療を受けているが今は右上のどの歯は痛いか分からない。
右上4、右上6の神経を取ったが痛いので、右上4は2回根管治療を行い
右上6は先生に痛みの原因は歯の中のファイル破折と言われ、既に3回根管治療をしている。
(結局ファイルは取れずMTAセメントで根管充填を行った)
それでも痛みが取れず、外科的歯内療法を行うと言われている。
一度、転院してみたが途中で治療を断られた。
現在は右上の歯の奥の方がド~ンと痛い、1分ぐらいの痛み方
右上5が痛い気もする。
と治療を繰り返して痛みがどこか分からなくなってしまったように感じました。
正直、こうなると痛みを取るには正確な診断と適切な処置を行ない、経過を見ながらの長期戦になってきます。
患者さんにも経験則で痛みが殆どなくなるまでには、かなり時間がかかることを説明させてもらいました。
先日ビックリしたのは、開業医の先生が痛みが取れないということでペインクリニックで出すような三環系抗うつ薬を処方され、怖くて転院してきた患者さん
実は痛みの原因は歯であり歯を治療するとしばらく後には痛みは無くなりました。
個人的には開業医がペインで診断して処方するような薬は安易に処方しない方がいいと考えます。
歯科治療で治す病気を薬で治そうとしても、それは治りませんよ・・・
個人的にはペインクリニックへは、口腔内の方をまずきちんと治療してから受診すべきかと思います。
転院先で先生に治療を断られたとのことでしたが、歯科医師の手に負えないと判断されたからだと思います。自分の範疇で治せるのか、治せないのか!?判断することは非常に大切なポイントだとは思いますが、この場合大学病院などを紹介するのが良かったと思います。
まずレントゲンを撮らせてもらったのですが、
確かに右上6にファイル破折がありますが、取りに行ったが故にかなり太く削っており
たぶん根の先にはパフォレーション・・・
そもそも論ですが、歯の中のファイルは痛みの原因になることは99.9%ありません。
金属が痛みの原因になるのであれば、歯茎から骨の中に入れるインプラントはどうなるの!?
痛みを取るにはまずきちんとした診断の上に行わないと・・・
根尖病変もないですし、私は右上6が痛みの原因になっているとは考えませんでした。
来院2回目
明確に右上7が痛んできている。
何もしなくても多少痛む、ジィ~ンとした痛みが数分で落ち着く、1日2~3回出る。
そこまで大きな虫歯もレントゲン上ではなさそうなので、一度覆髄治療を行ってみました。
術前のレントゲンでははっきり写ってきていませんでしたが、インレーの下に大きな虫歯がありました。
ただ、2週間後、普通にしていてもズキッとする、歯に物が触れると痛い。
と言うことで、歯髄保存は失敗したと判断し根管治療を行いました。
*基本的に術前時に症状のある歯の覆髄は失敗することが多いです。
根管治療(抜髄即充)
ゴールドアンレーSet
2週間後 ジィ~ンとする感じが1日に4~5回数分出る感じ
その後、痛みは左上に移り、ここから右の方の痛みはしばらく無くなる。
左上の治療を行いましたが、痛みは出たり引いたり
レントゲンを撮り患者さんに悪い所見は出ていないことを説明
とりあえずは歯触らず経過観察を行うことに
術後1年9ヵ月
1年半を越え、痛みはようやく無くなってきてくれ順調とのこと
先日久しぶりに来院され全顎検査をさせてもらいました。
問題無さそうです。
今回のように痛みが出た後何本も治療を行うと、どこが痛みの原因か分からなくなり
何度も同じ歯の治療を行い、あげく抜歯 ⇒ 非歯原性歯痛に移行 などたまに見ます。
不思議なことにこれは女性患者さんに多く見られます。
痛みがなかなか引かない患者さんにつきましては、早目に大学病院など専門機関を紹介してもらった方が良いと思います。
私も、自分の治せる範囲まで治療して、痛みが取れなければ井川先生に丸投げです(笑)
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不思議な形の大きな病変
- 2026年8月14日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは50代女性 家族からの紹介
前歯から膿が出て、抗生剤を飲んで収まるを3年前から繰り返している
何とか前歯と残せないか!?
という主訴
レントゲンを撮らせてもらうと
図①
大きな病変が3つ見えるのですが、
左のレントゲンでは右上2に大きな病変が見え、右上1の病変はかなり小さく見える
左のレントゲンでは右上1に大きな病変が見え、右上2の病変はないように見える
凄く違和感を感じるレントゲンでCT(CBCT)を撮らせてもらうと
確かに病変は右上1・2、左上1にあります。
ただ・・・
右上1にターゲットを合わせると
だるま状に病変が2つあり、最初のレントゲンを見ると確かに病変が被ったように見えます。
小さな骨欠損の裏に大きな骨欠損があると思われます。
この所見が分かったので、別方向でCTを見てみます。
上のレントゲン(図①)の左側は赤い線のレントゲン線の入り方で、口蓋側の骨のない部分を投影している為右上2にはっきり病変が出てきています。
図①の右側のレントゲンは黄色の線の方向でレントゲン線が入っており、口蓋側の青で囲んだ健康な骨が映ってきているので病変の映りが悪かった。
と推測できます。
レントゲンというのは術者を助けるツールなのですが、
この白黒画像というのは、術者の経験則からイメージ、想像を行い病態を把握します。
ただ、今回のケースは超レア
(CBCTの矢状断の所見などは初めて見ました。)
患者さんに説明を行い、3本の根管治療を行いました。
1回法で側切歯(MTAセメント使用)
左右上1も1回法で
術後6ヵ月
術後腫れも痛みもないそうです。
根尖の所見的には黒い濃い小さな丸部分が消えてきてくれているので治ってきてくれているように見えますが、もう少し経過を見る必要がありそうです。
ただ、今回のようにだるま状に繋がった病変形状は初なのでどのように治って行くのか!?
口蓋側に抜けるようなスルー&スルー状態なので貫通した部分の骨が出来るには結構時間がかかるでしょうね。
毎回膿が出る、抗生剤で抑えるを繰り返しているとどんどん骨が溶けていくので、根尖病変(骨)の治りもかなり時間がかかってきます。
個人的には抗生剤で散らすなどは2回までかなと思います。
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