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歯内療法日記の最近のブログ記事
治らない病変の外科的歯内療法
- 2026年6月 3日 09:00
- 歯内療法日記
台風真っ只中の豊橋です。
電車も10時までに計画運休のようです。
危ないと思った患者さんは無理せずキャンセル連絡をしてください。
今回のケース患者さんは40代女性
過去に2回根管治療をしているが、咬めないぐらい痛くなり腫れて来た。
かかりつけで抗生剤を貰って飲んでいる。
今は違和感が残っており、先生からは抜歯と言われたが何とか残すことは出来ないか!?
レントゲン
近心根に病変が見られ、ファイル破折のような所見もあります。
揺れもないし破折様所見ではないので、根管治療を行うことにしました。
破折ファイルは取れず、またも1根はレッジ部分で引っ掛かってしまい穿通ができませんでした。
とりあえず出来ることはやってみたので経過を見ることに
1年後
術後しばらくあった痛みはなくなり、病変も小さくなってきているので仮歯から本歯を入れることに
クラウンセットから4年後
患者さんから痛みが出てきてしまったと連絡がありました。
レントゲンを撮らせてもらうと
少し病変が広がっているようにも思えたので外科的歯内療法を行うことにしました。
外科的歯内療法
ファイルを削り取り、イスムス部分を処理してMTAを逆根管充填
術後6か月
腫れや痛みはないそうで、病変も小さくなってきており治癒傾向が見られます。
1年予後の経過をみて終診となります。
一応外科は出来ますが、あまり積極的に外科介入したくないタイプの歯内療法専門医なので
治療は経過を見ながら外科をするタイミングを探っています。
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見えない根管の治療依頼
- 2026年6月 2日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは60代女性
かかりつけの先生にかなり難しい根管治療になる、将来の為に歯は1本でも残せれば残した方がいいので、歯内療法専門医に診てもらった方がいいということでEEデンタルへ
レントゲン
根尖病変が見られるのですが、過去に断髄をしていたようで根管が細くなり過ぎてレントゲンでは確認できません。
CTを撮り見てみるとかろうじて、極細の根管が確認できました。
経験上、こういうケースは一度レッジを作ると二度とオリジナル根管は探せなくなる為
スタートから任せてもらうのが一番治療しやすいです。
治療は2回で
3根管の根管治療を行いました。
この後、少し経過をみてもらいかかりつけの先生の所で補綴をしてもらいます。
先日書いたブログ
歯を残すよりインプラントにしたら!?と言われたら - EE DENTAL_Blog
こういうケースを治療させてもらうと、改めて患者さんの事を考えた歯科医師
患者さんの悪くなった歯を利用して商売上手の歯科医師
こんなに差が出るものか!?と改めて痛感します。
因みに、先日書いたブログのケースなどはレントゲン上で根管が見えているので難易度的には普通と判断し、今回のようにレントゲンで分からないものに関しては難易度高目と私は判断します。
難易度が低い方が抜歯と判断され、難易度が高い方を残す治療をした方がいいと言われる。
かかった先生のスタンスですが、あなたが患者さんならどちらの歯科医師に診てもらいたいですか!?
これは極々一般的なケースですので、歯科医院選びは慎重に!( ̄へ ̄)
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なんとか保存出来た3年前の外部吸収ケース
- 2026年5月30日 09:00
- 歯内療法日記
ちょくちょく内部・外部吸収のブログ書きますが、
基本的に吸収ケースは通常の根管治療の倍ぐらい難しい為
できれば避けたい治療の1つではあります(笑)
2年前に書いたブログ
原因の分からない外部吸収歯の保存治療 - EE DENTAL_Blog
レントゲン
最初、デンタル上ではどういった状態か全く分かりませんでした。
CTを撮り治療を始めると、口蓋根の途中が全くありませんでした。
不思議なもので、吸収はあったのですが露髄は無かった為
神経を残したままレジンで補修して、仮歯を入れました。
歯科医師を20年やってきて、初めて見たケースだったので
とりあえず仮歯で行ける所まで様子をみることに、
術後1年
痛みや膿もなく神経も死んでいません。
もう少し仮歯で様子を見ることにしました。
先日仮歯が取れたと来院され、レントゲンを撮らせてもらいました。
術前に比べるとしっかり骨も出来たので、レジン系のクラウンを入れることにしました。
3年経過した支台歯
*吸収部からの排膿はありません。
クラウンセット
少し低目にクラウンをセットしました。
とりあえず、今の所経過は良好なのでこれで終診とさせて頂きました。
顕微鏡が無かった時代は抜歯1択の歯だったと思いますが、現代はある程度見ることが出来るのでこのような吸収ケースでも保存が出来る場合があります。
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治療難度の高い内部・外部吸収!?
- 2026年5月27日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは40代女性
ここ最近、口蓋側に膿が出たり引いたりしている。
近所の歯科医院に行くと内部吸収があると指摘され、抜歯した方がいいと言われた。
何とか残せないかと来院されました。
レントゲン
基本的に内部吸収は神経のある歯に起ると言われますが、今回のケースは神経を取っている歯に起っています。(部分的に中から外まで繋がっているように見えます)
かなり珍しい吸収の仕方であり、患者さんには予知性高い治療を行おうとすれば
抜歯 ⇒ ブリッジ、インプラント、入れ歯、接着性ブリッジと説明
患者さんは何とか残す治療ができれば残したいとのことで、保存治療を試みました。
治療は1回法で根管充填材にはMTAプラスを使用
所々歯に穴が開いており、そこから不良肉芽の進入がありました。
そういった部分は1か所ずつ伝メスでトリミングして行きました。
ただ、吸収部分全ては処置できません、顕微鏡を覗いて見える部分を処置します。
術後半年
膿は出ておらず症状もなく使えているそう。
術後1年
歯の周りに炎症はなく、今の所経過は良好です。
原因不明でレントゲンを撮らないと分からない吸収
違和感などある歯などは1~2年に1回ぐらいでいいのでレントゲンを撮って調べた方がいいと思います。
ただ、吸収は診断も難しく小さいものは見逃してしまうことも多いので難しい所です。
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歯を残すよりインプラントにしたら!?と言われたら
- 2026年5月26日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは60代女性
右下ブリッジが古くなった為、ブリッジをやり直すこととなった。
その際多少の痛みと歯茎にはフィステルがあったが、ブリッジのやり替えだけ行った。
ブリッジセット後3日で腫れてきてしまった為、歯科医院で抗生剤をもらい飲んだが痛み・腫れは治まらず転院
転院先の先生に右下のブリッジ2本抜歯してインプラントブリッジにする必要がある。
また反対側の左下のブリッジも抜いてインプラントにした方がよい
治療費は150万
娘さんが当院の患者さんで、娘さんから「EEデンタルで相談してみたら!?」と言われ来院
レントゲンを撮らせてもらうと
右下
右下は右下6番が痛みと膿の原因だと思われます。
この歯は揺れもないし、右下6だけ根管治療で治しましょうと説明
左下
ちょっと長いブリッジですが、根尖病変もないし抜く必要もないし
治療する必要もないと説明
年に1~2件ある事例ですが、インプラント中心の歯科医院を受診すると・・・
ホント歯科医院選びを間違えるとこうなる典型ですね。
*娘さんに相談して良かったと思います。
2回法で根管治療
太くて長いネジが入っていますが、歯内療法専門医であれば難なく外せます。
4本の神経管を見つけガッタパチャーで根管充填
前の先生もこれだけスクリューピン長く入れるなら、「根管充填してよ」と思えるケース
この後仮歯を入れ経過観察
6ヵ月後、腫れや痛みはあれから出ていません。
1年後
仮歯で問題無く食べれているそうです。
根管治療の手間と難易度考えると抜いてインプラントした方がラクだし医院経営的にも良いしという面はありますが、
正直、こういった商業的な歯科医師とは自分は合わないだろうなと思います。
(周りの先生が何とか歯を残すというスタンスの先生ばかりで刺激を受けれる環境で良かった)
根管治療は歯科治療の中でも難しいので出来ないのは仕方がありませんが、自分で根管治療が出来なければ他の歯科医院への相談を勧めなよと思います。
一人完結型医療の弊害だとは思います。
本当にその歯を抜いてインプラントにする必要あるのか!?
言われた患者さんは一度誰かに相談した方がいいと思いますよ!(っω・。)
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何とか歯を残す治療
- 2026年5月23日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは20代女性
矯正中に来院して頂いた際には小さな虫歯だったのですが、
矯正が終わった頃には歯肉縁下まで入る大きな虫歯になってしまっていました。
それに伴い骨も大きく無くなっています。
矯正期間中に起りやすいリスクの1つ虫歯ですが、ここまで大きな虫歯・骨欠損を矯正の先生も気づかないものですかね!?(歯科医師の能力なので分からない先生は分からないのですが・・・)
成人歯科矯正のリスクとデメリットよく考えてからやってね。 - EE DENTAL_Blog
私は縁下の虫歯でも保存治療はしていますが、
今回のケースは、矯正治療で第2大臼歯も近心傾斜させてしまっており、上にレジンで立ち上げるスペースも無い為ヘミセクション(分割抜歯)を選択しました。
分割確認のレントゲン
ヘミセクション後 フルジルコニアクラウンを入れさせてもらったのですが・・・
クラウンを入れて2年半後にコアごとクラウン脱離
骨の所見を見ると、咬む力による問題+クラウンに強すぎる材料を使ってしまったここと推測
患者さんに謝り、もう一度根管治療からやり直させてもらいました。
ヘミセクションの際に自分がレジンコア作るべきだったと反省。。。
仮歯を入れて経過を見て行き
ようやく1年、骨もしっかり戻ってきてくれています。
この後、クラウンは弱目の材料で作っていこうと計画しています。
悪くなった歯を保存させるのは難しい。。。(>。<)
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最良の材料とは
- 2026年5月15日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは60代男性
昔から来院して頂いている患者さんですが、
2024年の年末に急に痛み出して激痛が出てきた、痛くて咬めない状態になったが、
2日後には痛みは引きピークの1/10ぐらいまで落ち着いたとのこと
レントゲン
今の所問題無さそうに見えるが経験上、たぶん痛んだ右下6の神経は死んで膿んでくるはず
膿むのを待って根管治療をしてもいいが根管治療の成功率は10%程度下がるので、
早目に根管治療した方がいいと説明
そこから2週間後の来院時
また大きく痛み出したので根管治療を行うことに
歯の神経は根の先から少し出血はあったものの、殆ど出血はなく死んだような感じで神経でした。
患者さんにも動画を見てもらい、たぶんこの歯が痛みの原因だと思いますが、大きな虫歯などの直接の原因は分からなかったと説明
*そうなると考えられるのは咬合力
8ヵ月ほど仮歯で生活してもらい痛みや腫れがでないのを確認して
ゴールドクラウンを製作
*ここ最近、歯科用金合金の値段はかなり上がっています。
ちょっと前に開業してすぐの2009年ぐらいに治療させて頂いた患者さんに
「先生、金今高いでしょ!? 昔先生にいれてもらった金歯まだ使えているしあの時先生に金歯勧めてもらってホント良かった」と話されていた患者さんがおられましたが、
その当時は金属代込みで8万円+消費税(8%)ぐらいだったので、現在の約半値弱で治療出来ていました。
現在奥歯などのゴールドクラウンは治療費10万+金属代4~5万+消費税(10%)
投機の為に価格が上がっておりますが、個人的には歯科治療において「金」と「アマルガム」に勝る材料はないと思っています。(古い人間なので)
先日も歯科医師の先生の治療をしましたが、その先生も歯科医師のお父さんに治療してもらったゴールドアンレーが50年持っていました。
患者さん的には最新の材料こそ最良と思われると思いますが、
実は長く残って使われている材料こそが良い材料なんだと個人的には思っています。
*アマルガムなんですが、国策で日本では使用停止になっているだけで未だに海外では現役の材料です。
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紹介状ありの患者さんに関して
- 2026年5月12日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは50代女性
近医の先生からの紹介で左上6の根管治療依頼
この歯は3年前に大きな痛みがあり、3カ月前から歯茎から膿が出てくるそう
違和感もあり、歯科医院でCTを撮った所根尖病変をしてきされたが、治療の難度が高い為
専門医の歯科医院で治療を勧められた。
レントゲン
レントゲン・CTで診査すると遠心頬側根・口蓋根に大き目の根尖病変が見られます。
また近心頬側根にも小さな透過像が見られ、3年前に痛みが出た所から神経が死んできてしまったことが推測できます。
患者さんに根管治療が必要と説明し
2回法で治療を行いました。
来院2回目には膿も止まり4根管に根管充填(ガッタパーチャー使用)
第2大臼歯に詰めてあったレジンも今にも取れそうな隙間があり、
遠心縁下には虫歯があることを指摘
神経が死ぬと大事になるから、早目に治療を行い神経を残した方がいいと説明
不思議なもので説明をしてすぐに患者さんから連絡があり、
「何か大きなものがかけてきた」
来院して頂き見ると、指摘した奥歯のレジンがごそっと取れてきている。
かかりつけの歯科医院はなかなか予約が取れないということで、
治療を行うことに
*かかりつけの先生には返書で事後報告
年配の方に多い歯茎付近の虫歯 - EE DENTAL_Blog
はっきり言ってこの遠心縁下は顕微鏡がないと虫歯も確認出来ませんし、こんな道具がないと顕微鏡があってもほぼブラインド操作(見えない治療)になってしまいます。
EENOスフィアとEENOボール 販売サイト - EE DENTAL_Blog
*そういえば、今週末このチップの発表があるのですがスライド8割しか終わっていません(笑)
たまに紹介患者さんに言われるのですが、
「先生の所は虫歯の治療もしてもらえるんですか!?」と言われますが、
虫歯の治療はやっていますけど、基本的に根管治療依頼の患者さんはその歯だけ担当するのが業界内の案文句のルールであり、紹介状にかかれた歯以外の治療に関してはまた紹介先で担当の先生の許可を貰ってきてもらう必要があります。
今回の場合急を要したので・・・
今回のケースも左上6のアンレー、左上7のクラウンはかかりつけに戻ってもらい治療してもらう予定です。
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術式の差による骨の治り
- 2026年5月 8日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは50代男性
たまにある側切歯の大きな病変(レントゲンのこの黒い部分は細菌由来の炎症で骨がありません)
意外と側切歯の根尖病変は大きくなりやすいのと、前歯の中で予後が最も悪い歯なので
前歯を残したい方は神経の治療は歯内療法専門医に任せた方がいいと思います。
以前の治療で根管内を太く削ってあったので外科的歯内療法を選択しました。
だいぶ大きく骨が無くなっておりスルー&スルー(唇側から裏側までトンネル状に骨がない)の状態でした。
こうなると骨が治る足場が無く骨の治りは遅くなります。
2年予後
スルー&スルーで貫通した部分にはまだ透過像があります。。。
ただ、膿や腫れはなく経過は良好です。
この部分に人工骨(他人の骨や牛の骨)などを入れる術式もありますが、
私は昔同級生の口腔外科医に言われた、
「感染さえ無くなれば骨は出来るのだから、余計な物は入れない方がよい。それが感染源にならないという保証はないから」
というアドバイスから人工骨は入れていません。
*入れたら入れたでその費用を請求する訳ですから治療費は高くなります。
このケースでもそうですが、レントゲン上で問題無い成功率を重視するか、
生活に問題が出ていない生存率を重視するかでも術式は変わってきますね。
このケースも後数年待っていれば骨は出来てくると思います。
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3つの神経管が1つの出口に合体
- 2026年5月 1日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは40代女性
福井県の患者さんが紹介していただいた福井県の患者さん
ホント、遠方の患者さんが多くてわざわざ新幹線のこだましか止まらない豊橋駅まですみません・・・
(正確に言うとひかりが2時間に1本ありますが1時間に1本は欲しい)
レントゲン
歯がない場所にフィステルがあり、アナログな方法で原因歯を特定
右下7は根管治療+クラウン
半分残っている右下6は歯根破折の為抜歯 ⇒ インプラント
3本の神経管が根の先で繋がっており、遠心根はストレートで根尖が見えた為
MTAで根管充填、MB、ML根はガッタパーチャーを使用
この後右下6を抜歯させてもらいましたが、メタルコアが止っている部分で破折していました。
やはり残存歯質の少ない歯は弱いですね・・・
(なのでなるべく健康な歯質は残した方が無難なのです)
この後、仮歯で生活してもらい本歯に替えて行きます。
遠方からお疲れさまでした(^^;)
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